病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (49 ページ)
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出典情報 | 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》 |
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①浸水防止用設備建具型(シャッター型及びドア型)を構成する部材で、こ
の規格を満たすもの。
②浸水防止用設備建具型以外の止水板については、性能評価は可能であるこ
とから、今後適用対象として議論し、本JIS 規格については当分は〇〇相当
と表示する。
浸水防止用設備建
具型(シャッター
型及びドア型)と
して求められる性
能
本JIS 規格で求められる止水板の基本的性能は以下のとおり
※現時点では建具型以外の種類の止水板は準用)
1.浸水防止性能
設定浸水高さまでの真水の静水圧において、漏水量が0.2 ㎥/(h・㎡)以下と
する。
2.耐水圧性能
設定浸水高さによって生じる真水の静水圧又はこれと同等の負荷において、
水圧を確保した状態及び水圧を解放した状態で使用上有害な損傷及び変形が
なく、水圧から解放されたときには開閉に異常がなく、使用上支障があって
はならない。
3.操作の容易性
a)締付機構部品の操作力は、200N 以下とする。
b)設置時間
1)シャッター型の場合、電動方式は 5 分以内とし、手動方式は 10 分以内
とする。
2)ドア型の場合、電動方式及び手動方式のいずれにおいても5 分以内とす
る。
4.開閉及び締付けの繰返し性能
a)開閉繰返し性能
常用でドア型の場合、JIS A4702(ドアセット)に規定する開閉繰返し性能、
常用でシャッター型の場合は、JIS A 4705(重量シャッター構成部材)の規
定による。非常用は当事者間の協議による。
<JIS 解説>それぞれのJIS によると、
JIS A4702 では10 万回、
JIS A4705
では電動方式で1 万回、手動方式で500 回となっている。
b)締付繰返し性能
締付を受ける止水材(ゴムパッキンなど)及び締付機構部品の浸水防止性能
を維持する部材は、200 回の締付繰返し性能試験を行ったとき、使用上有害
な損傷及び変形があってはならない。
<JIS 解説>この性能は、気象庁の資料に2003 年~2012 年の10 年間で一
時間降雨量が 50mm 以上を記録した回数が、沖縄の 130 回が最高であった
記録から、点検を含め年20 回程度の開閉(10 年間で合計200 回)を想定し
て、10 年間で200 回の締付繰返し性能とした。
5.開閉性能
シャッター型の電動方式では、閉鎖中に障害物を感知して停止する装置を設
ける。
<JIS 解説>電動式シャッターには、シャッターカーテンなどが電動式開閉
機によって降下中に障害物を感知したとき直ちに停止させるか、又は直ちに
停止後、反転上昇して停止させる障害物感知装置があるが、浸水防止用設備
の場合、その装置の止水性を考慮し、光電センサなどを使用することが多い。
漏水量に基づく浸 性能で述べたとおり、JIS A4716 の対象である浸水防止用設備建具型は、浸
水防止性能の等級 水防止性能として、設定浸水高さまでの真水の静水圧において、漏水量が0.2
㎥/(h・㎡)以下となる性能を有することが求められる。
さらに、JIS A4716 では、止水板としての浸水防止性能を設定浸水高さに基
づく漏水量によって次表に示す6 段階の等級に区分している。
等級表と当該止水板の使用用途の目安を以下の表で示します。
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