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病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (108 ページ)

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出典情報 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》
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病院機能継続、早期復旧
を図る対応上優先すべき
業務

病院内への浸水
浸水によるインフラ等の
機能障害

①建物内への浸水防止措置
②電気等建築設備、電子カルテ、
通信機器等の浸水防止措置

周辺道路浸水による病院の
孤立化

①救急受入中止判断
②医療資機材等の備蓄確認と不足
資機材の緊急調達
③転院等を回避する患者の容態安
定化
④帰宅困難者対応
⑤飲料水確保、食事提供、トイレ使
用等の生活環境確保

交通機関の停止
周辺道路の浸水

①勤務職員確保のための緊急参集
②人員不足下における患者受入臨
時医療体制の検討

敷地内、病院内への浸水
浸水によるインフラ等の
機能障害

①重要書類等の上階への移動
②敷地内駐車車両の移動
③節電、節水体制の徹底
④自家発電設備燃料確保
⑤医薬品、食料、診療水等備蓄品の
確認と配布

周辺道路浸水による病院の
孤立化

①医薬品供給、飲料水、食料、燃料
等の供給停止に伴う病院避難等
対策検討
②人的、物的応援要請

以上の選定した優先業務をいつ実施するかは、風水害の場合は地震と異なり、気象情報等から危険
の予知が可能であり、浸水等の災害発生までのタイムラグ(時間差)をリードタイム(対応時間)と
して必要な優先業務を実施し、被害の未然防止及び軽減を図ることができます。
このような危険予知から危険発生までのタイムラグをリードタイムとして活用した活動計画を「タ
イムライン(防災活動計画)
」といいます。
次項でタイムラインの作成方法等を詳しく述べます。前述の風水害対応に関し、既存の地震に関す
るBCP の活用を図るという回答もありましたが、地震は予知困難突発型災害であり、風水害は予知
可能進行型災害ですので、危険予知と危険発生までのタイムラグをリードタイムとして活用したタイ
ムライン(防災活動計画)により、被害の未然防止等が図れることを認識いただき、風水害BCP 作
成と必要な優先業務選定について再度ご検討いただきたいと思います。

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