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病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (128 ページ)

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出典情報 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》
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Ⅸ 会員病院の浸水時医療継続の可否と被災経験に基づく病院機能継続に係る教訓

1.病院建物浸水時の医療継続の可否
( 1 ) 会員病院の浸水時医療継続の状況
浸水時医療継続可能との回答をいただいた病院は、48.8%でした。
医療継続可能期間は、3 日間が最も多く、平均2.8 日でした。
可能な理由は、
「ハザードマップ上所在地の風水害危険がない」等の浸水危険なしを前提とした回
答もありますが、地球温暖化等による風水害の激甚化等を受けた流域治水の推進に基づく地域の洪水
危険性の空白区域が解消となり、改めて風水害危険が明確となる可能性もあるため、浸水時の医療継
続について検討される必要があります。
浸水危険を前提とした回答病院では、上階避難による籠城が可能であること、インフラ途絶対策等
がなされていること等を理由として、浸水時医療継続可能という回答がされています。
まさに風水害時の病院機能継続を目的とした風水害時BCP の内容である、建物内の籠城避難、ラ
イフライン途絶時の代替対策の充実により、災害時病院機能継続が可能であることが再アンケート調
査により立証されていると思います。







調


質問
病院建物
浸水時の
医療継続
の可否

回答内容

医療継続
可能な
理由

その他の内容

・浸水想定地域外のため
・ハザードマップでは0.5mの
区域内となっているが、敷
地は傾斜しており、実害は
ないものと想定される
・浸水想定及び土砂災害警戒
区域外であり、診療に必要
な最低限の機能は2 階以上
に配置されているため
・地下のみが浸水区域で職員
のみ利用するエリアである
ため
・ハザードマップなどから浸
水想定なしと」判断

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