病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (92 ページ)
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出典情報 | 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》 |
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等の供給
・県が締結している協定により
優先して供給
・北海道が締結している「災害時
における医療用ガス等の供給に
関する協定」
・県とLP ガス協会による協力協
定
・JIMGA(一般社団法人日本産
業・医療ガス協会)協定
( 4 ) 都道府県等と一般社団法人日本産業・医療ガス協会との災害時協定
前述の会員病院再アンケート調査の災害時協定の有無でも「県が締結している協定により優先して
供給」
、
「JIMGA(一般社団法人日本産業・医療ガス協会)協定」等の回答があります。
災害時の医療ガス確保に関し、都道府県及び政令指定都市等が一般社団法人日本産業・医療ガス協
会(JIMGA)と締結している「災害時における医療用ガスの供給に関する協定書」の概要について
ご説明します。
JIMGA 医療ガス部門は、重点課題の一つとして「災害時の医療ガス供給協定」の締結を促進して
おり、平成23 年3 月11 日の東日本大震災発災時点では19 都府県と締結しており、東日本大震災の
際、災害時協定を締結済みの県においては協定にのっとり、全国のJIMGA 会員から緊急に供給を受
けた医療ガスを被災地の医療施設に供給し、協定の有効性が立証されました。
その後、都道府県等と協議を重ねた結果、平成26 年に全都道府県と本協定書を締結しています。
災害時の医療ガス供給協定は、都道府県等ごとに内容が多少異なりますが、概ね以下のとおりです。
①締結者は都道府県知事とJIMGA の地域本部長または支部長
②都道府県等は、災害時に医療ガス等の確保が必要であると認めたとき、JIMGA 地域本部等に対し
て JIMGA 会員が保有する医療ガス等を供給するよう要請
③都道府県等は、医療ガス等の引き取り場所や配送方法を指定し、品目・数量を確認して引き取る。
④都道府県は、協定に基づいた医療ガスの供給に要した実費を負担し、その価格は災害発生直前の適
正な価格とする。
以上のとおりです。前述の会員病院再アンケート調査の災害時協定の有無に関し、協定無の回答が
約70%となっており、風水害時等災害時の医療ガス供給協定を締結し、災害時の医療ガス確保に努め
る必要があります。
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