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病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (147 ページ)

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出典情報 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》
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( 2 ) 土砂キキクルを判断資料とした避難行動例(参考)
以下、気象庁の土砂キキクルホームページ等を参考としたものです。
具体的には、病院所在地の危険性等を十分勘案し、避難判断等の方針を検討する必要があります。
自治体から避難指示等が
発令された場合

土砂キキクルの危険度分布に関わらず、速やかに避難行動を開始

土砂キキクル(危険度分布) ①避難行動確認が必要とされる警戒レベル2 に相当
「注意」
(黄)が出現した場合 ②ハザードマップ等により、災害が想定されている区域(土砂災害
警戒区域等)や避難先、避難経路を確認
③今後の大雨警報(土砂災害)の発表に注意し、土砂キキクルで発
表される危険度をこまめに入手
土砂キキクル(危険度分布) ①高齢者等が危険な場所からの避難を必要とされる警戒レベル 3
「警戒」
(赤)が出現した場合 に相当
②高齢者等の避難にかかる時間を考慮して設定された基準以上と
なっているため、土砂災害警戒区域等所在の高齢者等入所施設は
自治体からの「警戒レベル3高齢者等避難」の発令に留意するとも
に、遅くともこの段階で避難を判断
③土砂災害の予測の困難さから、高齢者入所施設以外でも避難の
準備、自発的な避難を開始することが強く望まれる
土砂キキクル(危険度分布) ①危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4 に相当
「危険」
(紫)が出現した場合 ②命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に
危険な状況
③自治体からの「警戒レベル 4 避難指示」の発令に留意するとと
もに、避難指示が発令されていなくても自ら土砂災害警戒区域等
の外の少しでも安全な場所への避難判断が必要
土砂キキクル(危険度分布) ①命に危険が及ぶ土砂災害が切迫しているか、すでに発生してい
「災害切迫」
(黒)が出現した る可能性が高い状況
場合
②この状況になる前に、遅くとも「危険」
(紫)が出現した時点で、
土砂災害警戒区域等の外の安全な場所へ避難することが重要

3.会員病院の土砂災害BCP 作成状況
土砂災害 BCP 未作成の会員病院が 56.3%となっています。作成検討中との回答が多いのですが、
別途作成の避難確保計画や大規模災害時BCP での対応が可能との理由があります。
土砂災害は、浸水等風水害対応のBCP と同様に予知可能な進行型災害であるとの特性を踏まえた
被害の未然防止、被害軽減を図るタイムライン(防災活動計画)が定められているか、避難確保計画
では避難対策がメインとなりますが、被災後の病院機能維持に必要なライフライン対策等が定められ
ているか等を確認し、土砂災害BCP 対応が避難確保計画等の適応により十分であるかを検討する必
要があります。

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