病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (111 ページ)
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出典情報 | 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》 |
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タイムライン作成等項目
タイムライン導入経緯
タイムライン
(防災行動計画)の定義
対象災害
内
容
2012 年10 月29 日、米国ニュージャージー州・ニューヨーク州に
上陸したハリケーン・サンディは、大都市を直撃、地下鉄や地下空
間への浸水、交通機関の麻痺、ビジネス活動の停止など、極めて甚
大な被害をもたらした。ニューヨーク州知事らは、
「被害の発生を前
提とした防災計画」であるタイムラインを策定しており、タイムラ
インに基づく住民避難等風水害対策を行ったことで被害を最小限に
とどめた。
洪水等風水害発生を前提に、病院内の部署が連携して風水害時に発
生する危険状況を予め想定して共有し、
「いつ」
、
「誰が」
、
「何をする
か」について、風水害時防災行動とその実施主体を時系列で整理し
た計画。
洪水等風水害のような予知可能な進行型災害とする。
地震のような予知困難な突発型災害への適応は難しい。
災害対応における
タイムラインの機能
ゼロ・アワーと
リードタイム
タイムライン参加部署等
タイムライン導入効果
①タイムライン作成に当たり、洪水等対象災害を設定し、当該災害
の発生時点を定め、この時刻を「ゼロ・アワー」とする。
②ゼロ・アワーから時間を遡り、個々の防災行動を実施するタイミ
ングと防災行動に必要な時間(以下「リードタイム」という)
、並び
にその事態の進行状況を整理する。
③現実の災害対応時には、防災行動を実施するタイミングは事態の
進行状況に応じ変化していくことに留意する。
タイムラインは、発生前対応のみでなく、災害発生後の対応につな
げるものであり、災害発生を前提として災害発生前後の防災行動を
迅速かつ効率的・効果的に行おうとするものである。
このため、タイムラインの策定にあたっては、病院内のすべての関
係部署を参加させる必要がある。
①風水害発生前後において、防災等担当者は「先を見越した早め早
めの行動」ができる。また、災害対策本部長等意思決定者は「不測
の事態の対応に専念」できる。
②タイムライン(防災対応計画)に基づき「責任の明確化」
、
「防災
行動の抜け、漏れ、落ちの防止」が図られる。
③防災対応行動に関し各部署との連携が図られる。
④「災害対応のふりかえり(検証)
、改善」を容易に行うことができ
る。
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