9 月7 日から9 月9 日

①3 県（福島、茨城、千葉）で、県が管理する25 水系39 河川で

台風 13 号被害

氾濫が発生。市街地での浸水被害あり

福島 茨城 千葉

②3 県（福島、茨城、千葉）で、土砂災害が37 件発生（負傷者
2 名、人家一部損壊6 戸）

２．気候変動による降雨量増加等を想定した治水対策である「流域治水」への転換
気候変動等による風水害の激甚化、頻発化の状況を受け、国土交通大臣が「社会資本整備審議会」
に治水対策のあり方を諮問し、令和2 年7 月、同審議会から気候変動を踏まえた総合的かつ多層的な
水災害対策として「流域治水」による治水対策の推進が答申されました。
過去の降雨実績に基づく治水対策から、気候変動による降雨量の増加などを考慮した対策とすると
ともに、河川管理者等行政を中心とした対策の推進から、河川流域全域の行政、企業、住民等の協働
による治水対策として「流域治水」が示され、主として以下の事項に基づく治水対策を推進すること
とされました。

( １ ) 「気候変動による降雨量の増加などを考慮した計画」への見直し
治水計画を、過去の降雨実績による計画から「温室効果ガスに係る国際的な気候変動シナリオに基
づく降雨量の増加などを考慮した計画」に見直すこととされました。
〇気候変動シナリオ
2015 年国連気候変動枠組条約締約国会議（COP21）で気候変動問題に関する国際的な枠組みを採
択し（パリ協定）
、2016 年に発効した。パリ協定では2020 年以降の温室効果ガス削減に関する世界
的な取り決めとして、世界共通の「2℃目標（努力目標1.5 度以内）
」が掲げられた。同じ2015 年に
採択されたSDGs（持続可能な開発目標）にも、目標13 に「気候変動に具体的な対策を」が盛り込
まれ、この年を機に世界の気候変動への取り組みが加速した。
文部科学省、気象庁が協働して温室効果ガス濃度予測値による「2℃目標（努力目標 1.5℃以内）
」
における気象等への影響を計算し、当該計算に基づく「2℃上昇相当」気候変動モデルを示している。

4