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保険局国民健康保険課説明資料(参考資料)[18.4MB] (118 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54381.html
出典情報 全国高齢者医療主管課(部)長及び国民健康保険主管課(部)長並びに後期高齢者医療広域連合事務局長会議(2025年3月13日開催 3/13)《厚生労働省》
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国民健康保険保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引き【改正のポイント】
項目

ポイント

関係機関との連携

○ 計画の実効性を高めるためには、計画の策定等において、関係機関との連携・協力が重要となる。
○ 計画の策定等を進めるに当たっては、共同保険者である都道府県のほか、国保連や国保連に設置される支援・評価委員会、保健医療
関係者、保険者協議会、広域連合、他の医療保険者、地域の医療機関や大学等の社会資源等と連携、協力する。

都道府県(国保部
局)の役割

○ 被保険者の健康の保持増進のために、保険者が、効果的・効率的に保健事業を実施することができるよう、都道府県国保部局は、関係
機関との連絡調整や専門職の派遣や助言等の技術的な支援、情報提供等を通じて、積極的に保険者を支援することが求められる。特に、
人材が不足傾向にある小規模の市町村国保については、都道府県の支援に加えて国保連や支援・評価委員会の支援を受けることができ
るように、保健所と協力して、市町村国保の体制の整備を支援する。

国保連の役割

○ 国保連は、都道府県や保険者の意見も踏まえ、KDBシステム等を活用し、健康・医療情報を分析して、分析結果やその活用方法等を都
道府県や保険者に提供する。

健康・医療情報等
の分析・分析結果
に基づく健康課題
の抽出・明確化

○ 健康課題の抽出・明確化のための分析としては、疾病間の比較(死亡や医療費に占める割合が高い疾病等)、地域間の比較(全国、都
道府県内、他の保険者との比較、保険者内の地域間の比較等)、時間による比較(悪化・改善している指標等)、目標値との比較等が有用
である。
○ 上記の分析結果に基づき、健康課題を抽出・明確化し、関係者と共有し、優先して解決を目指す健康課題を選定し、優先順位を決める。

データヘルス計画
(保健事業全体)の
目的、目標、目標
を達成するための
戦略

○ 目的は、計画の策定により数年後に実現しているべき「改善された状態」や、被保険者に期待する変化を示すものであり、抽出された健
康課題と対応して設定する。
○ 目標は、健康課題と対応して設定した目的に到達するため、各年度、計画の中間年度等といった経過ごと、異なる視点ごと等に設定し、
目標値には、理想として目指したい値(期待値)、一応満足できる値(充足値)、最低限達成すべき値(限界値)の3種類の考え方がある。ひ
とつの計画の中で指標によって混在して設定する場合も多い。
○ 目標には、短期的な目標(原則、年度ごと)と中長期的な目標(計画の最終年度までに達成を目指す)を設定する。
○ 抽出された健康課題や保健事業全体の目標、目的を踏まえて、健康課題を解決し、目標を達成するための戦略(地域資源・ICT・委託の
活用、有識者等の支援、その他創意工夫をした取組等)を設定する。

計画に
記載す
る保健
事業の
選択・
優先順
位付け


○ 健康課題や目標を十分に踏まえて、全ての保険者が取り組むべき保健事業(特定健康診査・特定保健指導の実施率向上、糖尿病性腎
症等の生活習慣病)に加えて、幅広な内容の保健指導、非肥満者への保健指導、重複・頻回受診者対策、重複・多剤服薬者対策など、保
健事業を選択・優先順位付けする。
○ 75歳に達すると後期高齢者医療制度の被保険者となることを踏まえ、前期高齢者の多くが加入する市町村国保においても、地域包括ケ
アシステムの構築に向けて、広域連合とも連携しつつ健康・医療情報等の共有・分析を進め、生活習慣病の重症化予防に加え、高齢者の
特性を踏まえた、保健事業の選択を行うよう努める。
○ また、令和2年度以降、広域連合と市町村は一体的実施を開始しているため、市町村における保健事業の実施を検討する際には、75歳
以上の高齢者に対する課題や目標について、広域連合と共有したうえで、検討を進めることが重要である。

健康課
題を解
決する
ための
個別の
保健事


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