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資料1-2 令和5年度研究事業実施方針(案)の概要【AMED研究】 (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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具体的な研究内容等
血液循環腫瘍DNA解析を活用した切除不能・進行再発大腸がんにおけるがんゲノム異常のClonal Evolutionに関する網羅的カタログの作成 (H30~)
国立研究開発法人国立がん研究センター 中村 能章
血液を用いたリキッドバイオプシーで、がんゲノム異常が検出可能

研究内容
消化器がんを対象とした治験において、がんゲノム異常を検出するスクリーニング検査に、血液を用いたリキッド
バイオプシーの臨床的有用性を初めて証明した。血液を用いたリキッドバイオプシーが、従来の腫瘍組織を用
いたバイオプシーに比べて低侵襲であるばかりでなく、迅速にがんのゲノム異常を明らかにできることから、様々
な治験への活用を通じて、より多くの患者に最適ながんゲノム医療を届けられるようになることが期待される。ま
た、リキッドバイオプシーを用いたゲノム解析結果から網羅的カタログを作成し、ゲノム異常の出現と新規治療
に対する抵抗性との関連を明らかにすることで、治療に伴うがんのクローン進化を予測した先制的治療開発が
可能となる。
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫における微小環境ネットワークの標的治療開発 (R2~)
国立大学法人筑波大学 坂田(柳元) 麻実子

研究内容

体細胞変異のある炎症細胞は、がん細胞を支持する微小環境細胞として働く

血管免疫芽球性T細胞リンパ腫のがん細胞および微小環境細胞に特有なゲノム異常を同定し、が
ん細胞-微小環境細胞の相互作用による分子病態を解明することで、新たな治療標的を同定した。
また、加齢に伴うクローン造血において造血幹細胞に特有の遺伝子変異が加わることで前がん細胞
となり、ここから分化・発生した炎症細胞が、がん細胞を支持する微小環境細胞として働くことを明ら
かにした。本研究成果は、難治がんである血管免疫芽球性T細胞リンパ腫に対する微小環境ネット
ワークを標的とした革新的な治療法開発に繋がるものと期待される。

期待されるアウトプット、アウトカム
⑤疾患基礎研究プロジェクト【期待されるアウトプット、アウトカム】令和3年度末迄の達成状況(括弧内は令和6年度までの達成目標)
【アウトカム】
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出 1件(-)

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