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資料1-2 令和5年度研究事業実施方針(案)の概要【AMED研究】 (72 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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慢性の痛み解明研究事業
事業概要(背景・目的)
令和5年度要求額
PJ(モダリティ)区分
医薬品
医療機器・ヘルスケア
再生・細胞医療・遺伝子治療
ゲノム・データ基盤
疾患基礎研究
多くの国民が抱える慢性の痛みがQOLの低下を来す一因となっていると
いう背景から、「今後の慢性の痛み対策について(提言)」(平成22年9月、慢性の痛みに関する検討会)に基づき
総合的な痛み対策を遂行している。近年、慢性の痛みについては、国外の動きも活発であり、市場規模も大きい
ことから、国内外において医療応用への将来性が期待される分野である。本事業では、原因が明らかでなく対応
に苦慮する痛みや、適切な対応を行っているにもかかわらず残存する痛みを対象に、画期的治療法を開発する
上で必要な客観的指標に基づく介入群の層別化あるいは治療法に資するシーズを発見することを目的としている。 シーズ開発・研究基盤
計
77,133千円
要求額
0
0
0
0
77,133
0
77,133
令和5年度概算要求のポイント
慢性疼痛に対する適切なコントロールを怠ると、薬剤過剰投与のような生命の危険に晒すことになりかねず、適切な慢性疼痛治療法を選択実践するためには、
慢性疼痛のメカニズムを理解し、そのメカニズムに即した治療法を施すことで解決を図ることが可能となると見込める。また疼痛を患うそのレベルを可視化出来れ
ば上記副作用にも注意したうえで疼痛コントロールを適切に図ることが可能となる。継続課題においては、痛みの慢性化機序解明と予防法の開発や慢性疼痛の
客観的・定量的評価法の確立に向けたシーズ探索に関する研究を行う。新規課題ではさらなる科学的知見創出に努める。また、侵害応答に対する細胞内シグナ
ル伝達機構等の機序解明から客観的指標の確立を目指した基礎医学研究をおこなうとともに、患者数も多く社会的に影響の大きい中枢神経系や筋骨格系にお
ける慢性疼痛の病態解明を推進し、新規の治療法開発を目指す。さらに、多因子が複雑に関連する慢性疼痛において定量的な評価方法の開発を進め、新規治
療法や介入方法の開発を推進する。
・侵害受容性疼痛としての特徴を持つ慢性疼痛における、物理的刺激に対する応答変容の機序解明に向けた研究
・慢性疼痛の客観的・定量的評価法の確立に向けたシーズ探索に関する研究
・慢性疼痛に影響する複合的要因の分析に基づく効果的な治療法や介入法の確立に向けた研究
これまでの成果概要等
○条件づけに由来する痛みの視覚化および画期的慢性疼痛治療薬に向けた研究開発
2週間後にマウスを「以前に痛みを与えられた環境」に晒すと再び痛み様行動を示した。同じ環境に晒すだけで再発するこの痛みは、慢性疼痛の一因になる可能性があり、海馬
が関与している可能性が高いことも明らかになった(Neuroreport. 2021,32(5):386-393.)。(令和2年度)
○脊髄損傷後疼痛の発症にかかわる中枢神経系の機能的・構造的変化の探索
脊髄損傷後神経障害性疼痛において、脊髄後角の神経細胞の不活性化が損傷部位に細胞内ATPの蓄積を引き起こし、その後の感覚刺激が細胞外へのATPの放出を喚起し、
アロディニアを引き起こすという新たな知見をマウスモデル実験で見出した(Brain Commun. 2021; 3(2), fcab058)。(令和2年度)
・研究成果の科学誌への論文掲載(IF5以上) (令和3年度末)1件
・関連特許出願 (令和3年度末)0件
711
事業概要(背景・目的)
令和5年度要求額
PJ(モダリティ)区分
医薬品
医療機器・ヘルスケア
再生・細胞医療・遺伝子治療
ゲノム・データ基盤
疾患基礎研究
多くの国民が抱える慢性の痛みがQOLの低下を来す一因となっていると
いう背景から、「今後の慢性の痛み対策について(提言)」(平成22年9月、慢性の痛みに関する検討会)に基づき
総合的な痛み対策を遂行している。近年、慢性の痛みについては、国外の動きも活発であり、市場規模も大きい
ことから、国内外において医療応用への将来性が期待される分野である。本事業では、原因が明らかでなく対応
に苦慮する痛みや、適切な対応を行っているにもかかわらず残存する痛みを対象に、画期的治療法を開発する
上で必要な客観的指標に基づく介入群の層別化あるいは治療法に資するシーズを発見することを目的としている。 シーズ開発・研究基盤
計
77,133千円
要求額
0
0
0
0
77,133
0
77,133
令和5年度概算要求のポイント
慢性疼痛に対する適切なコントロールを怠ると、薬剤過剰投与のような生命の危険に晒すことになりかねず、適切な慢性疼痛治療法を選択実践するためには、
慢性疼痛のメカニズムを理解し、そのメカニズムに即した治療法を施すことで解決を図ることが可能となると見込める。また疼痛を患うそのレベルを可視化出来れ
ば上記副作用にも注意したうえで疼痛コントロールを適切に図ることが可能となる。継続課題においては、痛みの慢性化機序解明と予防法の開発や慢性疼痛の
客観的・定量的評価法の確立に向けたシーズ探索に関する研究を行う。新規課題ではさらなる科学的知見創出に努める。また、侵害応答に対する細胞内シグナ
ル伝達機構等の機序解明から客観的指標の確立を目指した基礎医学研究をおこなうとともに、患者数も多く社会的に影響の大きい中枢神経系や筋骨格系にお
ける慢性疼痛の病態解明を推進し、新規の治療法開発を目指す。さらに、多因子が複雑に関連する慢性疼痛において定量的な評価方法の開発を進め、新規治
療法や介入方法の開発を推進する。
・侵害受容性疼痛としての特徴を持つ慢性疼痛における、物理的刺激に対する応答変容の機序解明に向けた研究
・慢性疼痛の客観的・定量的評価法の確立に向けたシーズ探索に関する研究
・慢性疼痛に影響する複合的要因の分析に基づく効果的な治療法や介入法の確立に向けた研究
これまでの成果概要等
○条件づけに由来する痛みの視覚化および画期的慢性疼痛治療薬に向けた研究開発
2週間後にマウスを「以前に痛みを与えられた環境」に晒すと再び痛み様行動を示した。同じ環境に晒すだけで再発するこの痛みは、慢性疼痛の一因になる可能性があり、海馬
が関与している可能性が高いことも明らかになった(Neuroreport. 2021,32(5):386-393.)。(令和2年度)
○脊髄損傷後疼痛の発症にかかわる中枢神経系の機能的・構造的変化の探索
脊髄損傷後神経障害性疼痛において、脊髄後角の神経細胞の不活性化が損傷部位に細胞内ATPの蓄積を引き起こし、その後の感覚刺激が細胞外へのATPの放出を喚起し、
アロディニアを引き起こすという新たな知見をマウスモデル実験で見出した(Brain Commun. 2021; 3(2), fcab058)。(令和2年度)
・研究成果の科学誌への論文掲載(IF5以上) (令和3年度末)1件
・関連特許出願 (令和3年度末)0件
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