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資料1-2 令和5年度研究事業実施方針(案)の概要【AMED研究】 (80 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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参考資料(R1年度以降発表の肝炎等克服実用化研究事業の成果)
持続感染するウイルスが免疫を回避する新たなメ
カニズムを解明

ウイルス感染時には通常、CD8+T細胞がMHCクラスI
分子にロードされたウイルス由来の異物を認識する
ことで、ウイルス感染細胞の除去が行われる。MHCク
ラスI分子は成熟過程でシグナルペプチドペプチダー
ゼ(SPP)による切断を受けるが、C型肝炎ウイルス
(HCV)の感染細胞ではHCV CoreがSPPを優先的に
利用することで、MHCクラスI分子の発現が低下し、
HCV感染細胞はCD8+T細胞の監視から逃れているこ
とが示唆された。HCVが高率に持続感染することは
知られていたが、その分子機序はこれまで不明で
あったが、HCVの持続感染にSPPが関与していること
を明らかにした。
Hepatitis C virus modulates signal peptide peptidase to alter
host protein processing. PNAS2021

肝硬変への新たな再生医療を目指して、肝硬変
に対するエクソソームを用いた新たな治療法開発
の可能性を見いだした。

肝硬変に対し、間葉系幹細胞から産生される細胞外
小胞・エクソソームがマクロファージを介して治療効果
を発揮することを明らかにした。またインターフェロンγ
で刺激した間葉系幹細胞の産生するエクソソームは肝
硬変に対する治癒促進効果をもつマクロファージを誘
導する為に必要な物質を含むことも明らかにした。現
在、効果的な肝硬変の線維化改善や再生促進を促す
薬がない中、これらの成果は、肝硬変に対する新たな
有効物質の同定や、エクソソームを用いた新たな治療
法の開発へ発展することが期待される。
Small extracellular vesicles derived from interferon-γ preconditioned mesenchymal stromal cells effectively treat liver
fibrosis. Regenerative Medicine. 2021

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