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資料1-2 令和5年度研究事業実施方針(案)の概要【AMED研究】 (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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腎疾患実用化研究事業
事業概要(背景・目的)
生活習慣病の増加や高齢化等により、慢性腎臓病(CKD)患者は増加傾向にあり、約1300万人に達すると推定
されている。「今後の腎疾患対策のあり方について」(平成20年3月腎疾患対策検討会)に基づく、①普及啓発、②
医療提供体制の整備、③診療水準の向上、④人材育成、⑤研究開発の推進、等の対策がすすめられてきている
が、平成28年末における慢性透析患者数は約33万人と未だ減少傾向には転じておらず、今後も高齢化の進行に
伴いCKD患者の増加も予想されることから、腎疾患対策の更なる推進が必要である。そこで、平成30年7月に新
たな腎疾患対策検討会報告書が取りまとめられ、2028年までに新規透析導入患者数を35,000人以下(平成28年
比で約10%減少)とする等のKPI等が設定された。当事業では新報告書に基づき、腎疾患の病態解明や診断法
の開発、治療法開発など、新規透析導入患者減少の早期実現等を目的とした研究を推進する。

令和5年度要求額
PJ(モダリティ)区分
医薬品
医療機器・ヘルスケア
再生・細胞医療・遺伝子治療
ゲノム・データ基盤
疾患基礎研究

90,747千円
要求額
37,303
0
0
0
53,444

シーズ開発・研究基盤


0
90,747

令和5年度概算要求のポイント
医薬品開発に向けた基礎的な研究を推進する。疾患基礎研究PJで見出されたリード化合物(KPI:特許取得)を、医薬品PJで開発候補物として最適
化(KPI:非臨床POC取得)した後に、企業導出もしくは橋渡し研究支援拠点等の他事業への移行することを目指す。
【疾患基礎研究PJ】: 既存のデータ基盤や最先端技術等を活用した独創的な病態解明研究を拡充する。腎疾患の根治療法の開発を見据えた病態解
明を進める。
【医薬品PJ】: 現状では存在しない腎機能を改善する画期的な治療法開発のためには、治療薬開発のパイプラインの中でも、多くのアカデミアによる
積極的なシーズ探索研究が求められるため、予算規模の拡充を図る。新規課題は以下の開発研究を推進する。
○腎臓をターゲットにした画期的治療法の開発「シーズ最適化・POC追及」

これまでの成果概要等
【医薬品PJ】
・メガリンのバイオマーカーとしての意義を確立し、溶血関連腎症や造影剤腎症発症機序を明らかにし(論文投稿中)、また「メガリン」の立体構造を明らかにし、
インシリコ創薬を進め、新規メガリン拮抗薬開発を目指している。
【疾患基礎研究PJ】
・炎症の収束に着目した腎疾患の病態解明において、炎症の収束に重要な鍵分子として新規long coding RNA (lncRNA)を同定し、新規な創薬標的になる可能
性を示すとともに、ミクログリアのなかに炎症収束させるサブタイプを同定し、腎疾患に対する新たな治療アプローチを見出した。
【医薬品PJ】
<アウトプット>非臨床POCの取得件数(令和3年度末) 0件 <アウトカム>シーズの企業への導出件数 (令和3年度末)0件
【疾患基礎研究PJ】
<アウトプット>科学誌(インパクトファクター5以上)への論文掲載件数(令和3年度末) 1件 <アウトカム>他の統合プロジェクトや企業等への導出件数(令和3年度末)0件

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