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資料1-2 令和5年度研究事業実施方針(案)の概要【AMED研究】 (79 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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2. 肝炎等克服緊急対策研究事業
具体的な研究内容等
肝炎研究推進戦略に基づき実施する。肝炎に関する基礎、臨床及び疫学研究等を総合的に推進し、特にB型肝炎、肝硬変の治療に係る医薬品の開発等に係る研究を促進する。
R4年度までの研究成果
・C型肝炎ウイルス(HCV)の感染がある初期の肝がん患者に対して、がんの治療後に経口治療薬(DAA)治療を行い、HCVを排除することで、肝がん再発後の進行リスクを低下させること等を明らか
にし、DAA治療が肝がん治療後の患者にも有益性が高いことを示した。
・HCVがウイルス増殖に利用する因子のシグナルペプチドペプチダーゼ(SPP)に、免疫関連タンパク質のMHCクラスI分子を成熟させる機能があることを発見した。HCVの感染時には、ウイルスの増殖
にSPPが利用されるため、MHCクラスI分子の成熟が十分に行えなくなること、その結果生じた未成熟なMHCクラスI分子が分解されてしまうため、このメカニズムが、HCVが持続感染する際の免疫回避
に役立っていることが示唆された。
・肝臓が様々な原因により急性または慢性の炎症を起こしている時に、コラーゲンなど線維化分子を生成する星細胞内に発現するサイトグロビンを静脈注射することで、マウス肝線維化の進行が抑え
られることを確認した。
・B型肝炎ウイルス感染細胞から放出される細胞外小胞(EVs)がHBV排除を抑制することを明らかにし、HBV持続感染の理由の一つとしてHBV感染細胞由来EVsが重要であることを示した。
目的 : 肝炎の予防、診断、治療に係る技術の向上、肝炎医療に必要な医薬品・医療機器の開発
① B型肝炎
・HBV感染複製機構の解明
・HBVによる特異的免疫反応
の解明
・ウイルス、宿主ゲノム解析の活用
・核酸アナログ製剤長期投与
による副作用、ウイルス耐性対策
・薬剤耐性ウイルスによる肝炎悪
化への対策
等
・B型肝炎
における病
態進展抑
制に資する
研究(①)
・小児のウイル
ス性肝炎の経
過及び治療選
択に関する研究
(①②)
② C型肝炎
・病態推移モデルの作製
・ウイルス排除後の病態解析
・新規の治療ターゲットの探索
・C型肝炎ワクチンの開発
・インターフェロンフリー治療
不成功後のウイルスの薬剤耐性
・ウイルス排除後の肝発がん
・ウイルス排除後の長期予後
・C型肝炎に
おける薬剤耐
性症例の病態
変化及びその
治療に関する
(②)
③ 肝硬変
・肝線維化機序の解明
・線維化評価法の確立
・線維化を改善させる根本的な
治療薬・治療法の開発
・肝硬変の合併症を含めた
病態の把握
・QOL及び予後改善に資する
治療法の開発
等
・C型肝炎の治
療後の病態解
析とその長期経
過・予後に関す
る研究
(②④)
・肝硬変患者
の重症度別の
QOLと長期経
過、予後及び
その改善に関
する研究(③)
④ 肝がん
・肝発がん機序の解明
・ウイルス制御後の肝発がん
機序の解明
・肝発がんリスクの評価
・肝発がん、再発機序の解明
・再発予防による長期予後、
QOLの改善
等
・肝線維化の非侵襲的
評価法や肝線維化の
機序解明及び肝硬変
患者の治療法の開発
に関する研究
(③)
⑤ その他
・非アルコール性脂肪性肝疾患
の病態解明
・A型肝炎の重症化機序の解明
・E型肝炎慢性化機序の解明
・E型肝炎ワクチンの開発
・非アルコール性脂肪性肝疾患
の病態解明や治療法の開発
等
・経口感染による
ウイルス性肝炎
(A型及びE型)の
感染防止、病態
解明、治療等に
関する研究(⑤)
・非ウイルス性肝疾
患の病態解明
(NAFLD/NASH等)の
病態解明や発がん危
険群の予測、治療等
に関する研究(④⑤)
・肝炎医療の水準の向上に資する新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究(①-⑤)
R5年度からの新規研究概要
R6年度までに期待されるアウトプット、アウトカム
【ゲノム・データ基盤】
<アウトプット>
・研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載 3件
・新たな疾患発症メカニズム解明件数 1件
・新たな疾患関連遺伝子・薬剤関連遺伝子の同定数 1件
<アウトカム>
・臨床的に実用可能なバイオマーカー等の開発件数 2件
【疾患基礎】
<アウトプット>
・研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載 50件
<アウトカム>
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出件数 1件
78
具体的な研究内容等
肝炎研究推進戦略に基づき実施する。肝炎に関する基礎、臨床及び疫学研究等を総合的に推進し、特にB型肝炎、肝硬変の治療に係る医薬品の開発等に係る研究を促進する。
R4年度までの研究成果
・C型肝炎ウイルス(HCV)の感染がある初期の肝がん患者に対して、がんの治療後に経口治療薬(DAA)治療を行い、HCVを排除することで、肝がん再発後の進行リスクを低下させること等を明らか
にし、DAA治療が肝がん治療後の患者にも有益性が高いことを示した。
・HCVがウイルス増殖に利用する因子のシグナルペプチドペプチダーゼ(SPP)に、免疫関連タンパク質のMHCクラスI分子を成熟させる機能があることを発見した。HCVの感染時には、ウイルスの増殖
にSPPが利用されるため、MHCクラスI分子の成熟が十分に行えなくなること、その結果生じた未成熟なMHCクラスI分子が分解されてしまうため、このメカニズムが、HCVが持続感染する際の免疫回避
に役立っていることが示唆された。
・肝臓が様々な原因により急性または慢性の炎症を起こしている時に、コラーゲンなど線維化分子を生成する星細胞内に発現するサイトグロビンを静脈注射することで、マウス肝線維化の進行が抑え
られることを確認した。
・B型肝炎ウイルス感染細胞から放出される細胞外小胞(EVs)がHBV排除を抑制することを明らかにし、HBV持続感染の理由の一つとしてHBV感染細胞由来EVsが重要であることを示した。
目的 : 肝炎の予防、診断、治療に係る技術の向上、肝炎医療に必要な医薬品・医療機器の開発
① B型肝炎
・HBV感染複製機構の解明
・HBVによる特異的免疫反応
の解明
・ウイルス、宿主ゲノム解析の活用
・核酸アナログ製剤長期投与
による副作用、ウイルス耐性対策
・薬剤耐性ウイルスによる肝炎悪
化への対策
等
・B型肝炎
における病
態進展抑
制に資する
研究(①)
・小児のウイル
ス性肝炎の経
過及び治療選
択に関する研究
(①②)
② C型肝炎
・病態推移モデルの作製
・ウイルス排除後の病態解析
・新規の治療ターゲットの探索
・C型肝炎ワクチンの開発
・インターフェロンフリー治療
不成功後のウイルスの薬剤耐性
・ウイルス排除後の肝発がん
・ウイルス排除後の長期予後
・C型肝炎に
おける薬剤耐
性症例の病態
変化及びその
治療に関する
(②)
③ 肝硬変
・肝線維化機序の解明
・線維化評価法の確立
・線維化を改善させる根本的な
治療薬・治療法の開発
・肝硬変の合併症を含めた
病態の把握
・QOL及び予後改善に資する
治療法の開発
等
・C型肝炎の治
療後の病態解
析とその長期経
過・予後に関す
る研究
(②④)
・肝硬変患者
の重症度別の
QOLと長期経
過、予後及び
その改善に関
する研究(③)
④ 肝がん
・肝発がん機序の解明
・ウイルス制御後の肝発がん
機序の解明
・肝発がんリスクの評価
・肝発がん、再発機序の解明
・再発予防による長期予後、
QOLの改善
等
・肝線維化の非侵襲的
評価法や肝線維化の
機序解明及び肝硬変
患者の治療法の開発
に関する研究
(③)
⑤ その他
・非アルコール性脂肪性肝疾患
の病態解明
・A型肝炎の重症化機序の解明
・E型肝炎慢性化機序の解明
・E型肝炎ワクチンの開発
・非アルコール性脂肪性肝疾患
の病態解明や治療法の開発
等
・経口感染による
ウイルス性肝炎
(A型及びE型)の
感染防止、病態
解明、治療等に
関する研究(⑤)
・非ウイルス性肝疾
患の病態解明
(NAFLD/NASH等)の
病態解明や発がん危
険群の予測、治療等
に関する研究(④⑤)
・肝炎医療の水準の向上に資する新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究(①-⑤)
R5年度からの新規研究概要
R6年度までに期待されるアウトプット、アウトカム
【ゲノム・データ基盤】
<アウトプット>
・研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載 3件
・新たな疾患発症メカニズム解明件数 1件
・新たな疾患関連遺伝子・薬剤関連遺伝子の同定数 1件
<アウトカム>
・臨床的に実用可能なバイオマーカー等の開発件数 2件
【疾患基礎】
<アウトプット>
・研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載 50件
<アウトカム>
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出件数 1件
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