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資料1-2 令和5年度研究事業実施方針(案)の概要【AMED研究】 (71 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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具体的な研究内容等
【臓器・組織移植分野】
脳死下および心停止後臓器移植における臓器保存、移植適応評価に関する研究

限られたドナーソースを有効に活用するため、脳死下および心
停止後臓器提供における摘出臓器の機能維持・改善や適応拡
大に関する検討を行うことで移植可能臓器数増加につながる。
【臓器・組織移植分野】
移植臓器長期生着に資する遺伝子関連データベースを基軸にした
移植後フォローアップ体制の確立を目指す研究

慢性抗体関連拒絶に対する戦略は未だ課題である。その解決
策として、遺伝子関連情報を基軸にしたデータベースをもとに、
長期管理戦略の構築とテーラーメイド医療の確立を目指す。

【造血幹細胞移植分野】
移植後再発に対する包括的研究
造血細胞移植の治療関連死が減少している一方で、移植
後再発は未解決である。そのため、網羅的遺伝子解析に
よって、疾患リスクや移植適応を判断するだけでなく、移植
後の適切な維持療法等の治療法を開発する。また前処置
に関して、新規抗体薬や分子標的治療薬を組み込んだ工
夫や、移植後合併症を予防できる方法についても開発する。

期待されるアウトプット、アウトカム
◯期待されるアウトプット
【臓器・組織移植分野】
臓器摘出-臓器移植が施行された患者や移植待機中の患者に関する医療情報と、各患者から採取・保存された試料を用いて集積された遺伝子情報等の関連を解析することによって、移植後免疫に
かかる病態の解明や摘出臓器の機能障害の進展防止等の基盤となる。
【造血幹細胞移植分野】
骨髄・末梢血幹細胞・臍帯血それぞれについて、移植に係る医療情報を解析することによって、適切なドナー選択基準や移植後に生じる致死的合併症、移植後再発への予防法や治療法等を開発す
るための成果を得る。
→令和6年度末までに、インパクトファクター5以上の論文を25報以上、新たな疾患発症メカニズム解明を1件以上報告する。
◯期待されるアウトカム
臓器・組織移植分野、造血幹細胞移植分野の両分野において、ドナー選択法や新規移植法の開発、また、これらを踏まえた診療ガイドラインの策定及び普及等により、より適切な移植源からの臓
器・組織移植、造血幹細胞移植を実施することが可能となり、移植医療の予後改善が期待される。また移植後合併症、移植後再発に対する早期バイオマーカーの創出や予防法・治療法を新規に開
発・最適化することによって、依然として高率である合併症等により死に至る患者やQOLの低下に至る患者が減少することが期待される。
→令和6年度末までに、臨床的に実用可能なバイオマーカー等を1件以上開発する。

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