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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (21 ページ)

公開元URL https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529
出典情報 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》
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アピアランスケアの質の担保と均てん化を図るため、e-learning システムによる医療者向
けアピアランスケア教育プログラムを作成した。
※アピアランスケア:外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア
・「障害のあるがん患者のニーズに基づいた情報普及と医療者向け研修プログラムの開発に関
する研究」(令和4年度:継続)
視覚障害のあるがん患者が新型コロナウイルスに感染し入院した際の医療従事者と支援ス
タッフのためのサポートガイドに関する資材を作成した。
3.令和5年度に継続課題として優先的に推進するもの

「がん全ゲノム解析等の推進に向けた患者還元、解析・データセンター、ELSI 等に係る技術
評価、体制構築についての研究」
「全ゲノム解析等の推進に関する専門委員会」において、対象患者への「全ゲノム解析等実
行計画」に係る研究についての周知、説明だけでなく、広く国民や社会に対して同計画につい
て、継続的に情報発信を行うとともに、患者・市民参画の仕組みを構築して透明性の確保と患
者・市民の視点の導入に努めること等、患者・市民参画(PPI※)に係る研究を行う必要があ
ることが指摘されており、一層の推進が必要である。
※PPI:Patient and Public Involvement
4.令和5年度に新規研究課題として優先的に推進するもの
○がん予防に資する研究
第3期がん対策推進基本計画における、がんの早期発見・がん検診(2次予防)等に関する
課題を抽出し、その解決策を提案する。具体的には、以下のとおりである。
・子宮頸がんの罹患リスクに基づいた予防法に関する知見を検証し、我が国におけるがん罹患
者を減少させる施策に結びつく科学的根拠を構築する研究
・新型コロナウイルス感染症流行下におけるがん検診を含む受診状況の分析等を踏まえた上
で、効果的な受診勧奨や受診・治療体制に関する検討を行う研究
○がん医療の充実に資する研究
がんゲノム医療、支持療法、希少がんや難治性がん、小児・AYA 世代のがん患者への
取り組み等、第3期がん対策推進基本計画における課題を抽出し、その解決策を提案する。具
体的には、以下のとおりである。
・次期がん対策推進基本計画に向けた新たな指標及び評価方法を開発する研究、及び小児がん
拠点病院および連携病院の小児がん医療・支援の質を評価する新たな指標を開発する研究
・小児・AYA 世代のがん診療において、がんの経験者が治療後の年齢に応じて、切れ目なく診
療や長期フォローアップを受けられる体制の整備を進めるために、小児がん拠点病院等及び成
人診療科との連携による長期フォローアップ体制を構築する研究
・がん患者の機能回復や機能維持、社会復帰という観点を踏まえたリハビリテーションの更な
る推進に資する研究
○がんとの共生に資する研究
緩和ケア、相談支援、就労を含めた社会的な問題等、第3期がん対策推進基本計画における
課題を抽出し、その解決策を提案する。具体的には、以下のとおりである。
・小児がん患者の在宅等における療養生活について、問題点や改善策に関する研究
・がん治療に伴う外見の変化ががん患者の QOL 等に影響することがあることから、効果的なア
ピアランスケアの支援方法や支援体制の検討に資する研究
・がん患者は診断後 1 年以内の自殺が多いことを踏まえて、自殺予防のためのプログラムを開
発する研究
・小児・AYA 世代特有の問題(就学、就労等の社会的課題や生殖機能等身体的な課題など)に
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