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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (36 ページ)
出典
公開元URL | https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529 |
出典情報 | 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》 |
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令和5年度には生物学的製剤の診療ガイドラインの作成と周知等を行う予定であり、そのた
めに予算の増強が必要である。
・アレルギー診療の効率化、QOL 向上に資する研究
e-ラーニング資材の作成を行い、またその資材による研修受講者からの患者への教育効果を
検証するため、そのための予算の増強が必要である。
4.令和5年度に新規研究課題として優先的に推進するもの
・アレルギー疾患に関する生活管理指導表の均てん化の解決に向けた研究
学校、保育所等におけるアレルギー疾患への対応の原則は、「学校のアレルギー疾患に対す
る取り組みガイドライン」「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に示されており、
アレルギー疾患を有する児が、学校、保育所等において何らかの配慮を希望する場合は、「生
活管理指導表」を提出することとなっている。特に「食物アレルギー」においては、給食にお
ける対応は安全性の確保が最優先で「完全除去」か「解除」かの二者択一による対応が基本で
あるが、「部分解除」の指示や「不要な食物除去」等を指示する事例があり、学校、保育所等
での教職員への負担軽減やアレルギー疾患を有する児への安全管理のためにも精度を上げる
必要がある。そのため、アレルギー疾患に関する生活管理指導表の現状を把握し、ガイドライ
ンに沿った適切かつ効率的な精度管理体制を検討し、アレルギー疾患に関する生活管理指導表
の均てん化を推進する必要がある。
・高齢リウマチ患者を中心とした生活実態把握、QOL 向上に資する研究
「リウマチ等対策委員会報告書」において、近年のわが国の高齢化の進展を反映し、リウマ
チ患者の高齢化の進展、及び高齢発症するリウマチ患者の増加が明らかとなったが、高齢なリ
ウマチ患者の医療・介護・保険等の利用状況に関する調査はなされていない。また、「ライフ
ステージに応じた関節リウマチ患者支援に関する研究」により、看護師・薬剤師等を主たる対
象とした「メディカルスタッフのためのライフステージに応じた関節リウマチ患者支援ガイ
ド」が作成されたが、チーム医療の実践のためには、社会福祉士やケアマネジャー等を主たる
対象とした「ガイドライン」等の作成も必要である。そのため、高齢なリウマチ患者を中心と
した生活実態調査によりアンメットニーズを把握するとともに、それらを解決する内容を盛り
込んだ社会福祉士やケアマネジャー等を主たる対象とした「ガイドライン」等の作成を行い、
リウマチ患者の QOL 向上を図る必要がある。
・アレルギー疾患の多様性、生活実態を把握するための疫学研究
アレルギー疾患の諸研究の基礎となるアレルギー疾患の動向を把握する疫学調査はこれま
でも継続して行われているが、調査方法・対象疾患が異なる等の理由により、データベースが
確立されていない。10 か年戦略のうち、戦略1-1では、アレルギー疾患は発症年齢、重症度、
予後等に多様性があり、これらの実態を把握し層別化することによって病態を「見える化」し、
最適な医療を導入することの必要性も示されている。これを可能とするためにも、引き続きア
レルギー疾患の疫学データを継続的かつ効率的に調査するとともに、生活実態やアレルギー疾
患と関連する呼吸器疾患等を加味したデータベースを構築することが必要である。そのため、
全国の都道府県アレルギー疾患医療拠点病院も活用して、将来にわたり継続可能な全国規模の
疫学調査手法の確立とデータベースの構築が必要である。
5.令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は実用
化に向けた取組
・食物経口負荷試験の均てん化の解決に向けた研究、免疫アレルギー疾患における医療水準の
向上や均てん化に資する研究
定期的な診療・管理ガイドラインの改訂が必要であることは基本指針でも謳われており、食
物経口負荷試験の手引きや診療ガイドラインを用いた医療を普及させることで、免疫アレルギ
ー疾患における医療水準の向上と均てん化に寄与する。
・アレルギー診療効率化、QOL 向上に資する研究
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めに予算の増強が必要である。
・アレルギー診療の効率化、QOL 向上に資する研究
e-ラーニング資材の作成を行い、またその資材による研修受講者からの患者への教育効果を
検証するため、そのための予算の増強が必要である。
4.令和5年度に新規研究課題として優先的に推進するもの
・アレルギー疾患に関する生活管理指導表の均てん化の解決に向けた研究
学校、保育所等におけるアレルギー疾患への対応の原則は、「学校のアレルギー疾患に対す
る取り組みガイドライン」「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に示されており、
アレルギー疾患を有する児が、学校、保育所等において何らかの配慮を希望する場合は、「生
活管理指導表」を提出することとなっている。特に「食物アレルギー」においては、給食にお
ける対応は安全性の確保が最優先で「完全除去」か「解除」かの二者択一による対応が基本で
あるが、「部分解除」の指示や「不要な食物除去」等を指示する事例があり、学校、保育所等
での教職員への負担軽減やアレルギー疾患を有する児への安全管理のためにも精度を上げる
必要がある。そのため、アレルギー疾患に関する生活管理指導表の現状を把握し、ガイドライ
ンに沿った適切かつ効率的な精度管理体制を検討し、アレルギー疾患に関する生活管理指導表
の均てん化を推進する必要がある。
・高齢リウマチ患者を中心とした生活実態把握、QOL 向上に資する研究
「リウマチ等対策委員会報告書」において、近年のわが国の高齢化の進展を反映し、リウマ
チ患者の高齢化の進展、及び高齢発症するリウマチ患者の増加が明らかとなったが、高齢なリ
ウマチ患者の医療・介護・保険等の利用状況に関する調査はなされていない。また、「ライフ
ステージに応じた関節リウマチ患者支援に関する研究」により、看護師・薬剤師等を主たる対
象とした「メディカルスタッフのためのライフステージに応じた関節リウマチ患者支援ガイ
ド」が作成されたが、チーム医療の実践のためには、社会福祉士やケアマネジャー等を主たる
対象とした「ガイドライン」等の作成も必要である。そのため、高齢なリウマチ患者を中心と
した生活実態調査によりアンメットニーズを把握するとともに、それらを解決する内容を盛り
込んだ社会福祉士やケアマネジャー等を主たる対象とした「ガイドライン」等の作成を行い、
リウマチ患者の QOL 向上を図る必要がある。
・アレルギー疾患の多様性、生活実態を把握するための疫学研究
アレルギー疾患の諸研究の基礎となるアレルギー疾患の動向を把握する疫学調査はこれま
でも継続して行われているが、調査方法・対象疾患が異なる等の理由により、データベースが
確立されていない。10 か年戦略のうち、戦略1-1では、アレルギー疾患は発症年齢、重症度、
予後等に多様性があり、これらの実態を把握し層別化することによって病態を「見える化」し、
最適な医療を導入することの必要性も示されている。これを可能とするためにも、引き続きア
レルギー疾患の疫学データを継続的かつ効率的に調査するとともに、生活実態やアレルギー疾
患と関連する呼吸器疾患等を加味したデータベースを構築することが必要である。そのため、
全国の都道府県アレルギー疾患医療拠点病院も活用して、将来にわたり継続可能な全国規模の
疫学調査手法の確立とデータベースの構築が必要である。
5.令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は実用
化に向けた取組
・食物経口負荷試験の均てん化の解決に向けた研究、免疫アレルギー疾患における医療水準の
向上や均てん化に資する研究
定期的な診療・管理ガイドラインの改訂が必要であることは基本指針でも謳われており、食
物経口負荷試験の手引きや診療ガイドラインを用いた医療を普及させることで、免疫アレルギ
ー疾患における医療水準の向上と均てん化に寄与する。
・アレルギー診療効率化、QOL 向上に資する研究
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