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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (53 ページ)

公開元URL https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529
出典情報 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》
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村・保健所・精神保健福祉センターの役割の明確化が指摘された。そのため、当初の想定より
もより詳細な人員体制や役割等に関する調査と、それに基づいた一層のサービスの効率化、意
思決定支援や人権擁護、アウトリーチ等に関する更なる検討が必要であり、本研究を優先的に
推進する。
○精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築と地域精神保健医療福祉体制の機能強
化のための政策研究
令和3年 10 月より実施している「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に
向けた検討会」において、専門的人材の育成・確保の必要性や精神保健福祉法における措置入
院等の入院体系の課題検討や、令和4年度診療報酬改定による精神医療とそれに関連する保健
福祉の更なるモニタリングの必要性が指摘された。そのため、より詳細な状況や影響の把握、
及び方向性の根拠資料の作成を加速的に実施する必要がある。
4.令和5年度に新規研究課題として優先的に推進するもの
○難聴児の手話を用いた療育体制の整備に関する研究
令和4年2月に策定した「難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針」に基づき、
各地域の障害福祉関連施設等において手話を用いた療育を行うことができる体制を支援する
ために必要な人材育成の方法の検討等を行う。
○技術革新を視野に入れた補装具費支給制度の設計のための研究
先行研究により、3D技術の基本工作法への有効性が確認できたが、現状では適用可能な義
肢装具は限られており、また現行制度における価格設定においても整理が必要である。加え
て、高額・高機能な部品の増加による支給実態等を調査する必要がある。今後の補装具費支給
制度の方向性を明らかにするためにこれらの課題を整理する必要がある。
○支援機器開発コーディネーター人材育成プログラムの開発に資する研究
支援機器開発過程では、次の開発過程に進むための基準が設けられていない。また、最終段
階まで到達した支援機器の有効性検証に関する根拠がなく、これらを支援する治験コーディネ
ーターのような専門的人材が必要とされている。そこで、実用的な支援機器を、円滑かつ根拠
に基づいて開発できるよう支援できる専門的人材育成プログラムを開発する。
○強度行動障害のある人の豊かな地域生活を実現する「地域共生モデル」の理論の構築、重層
的な支援メソッドの開発のための研究
強度行動障害のある方への専門的支援を基礎としつつ、就労や健康支援、他者とのつながり、
アート等の自己表現、地域と融合する建築デザインの導入といった多様で豊かな地域生活を実
現する支援メソッドに関する仮説を構築し、検証する。また、対象者の特性や選好等を踏まえ
たモデル的な実践や、住民側の感情等の評価等も行い、強度行動障害の方が豊かな地域生活を
実現するための支援方法をまとめる。
○多様な精神疾患等に対応した医療連携体制の構築及び多職種連携による質の高い精神科医
療を推進するための研究
精神領域毎の診療状況の把握と支援策等の検討を行うとともに、各精神領域における多職種
連携の役割の明確化と課題抽出を行う。また、各精神新患等に対する、治療方法、早期介入及
び標準化に関する課題の抽出を行い、精神科医療の充実を図る。
○世界精神保健調査に資する大規模疫学調査による精神疾患の有病率等を明らかにするため
の研究
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