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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (23 ページ)
出典
公開元URL | https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529 |
出典情報 | 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》 |
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9.循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業
1.研究事業の目的・目標
【背景】
WHO の報告によれば、がん、循環器疾患、糖尿病、COPD などの生活習慣病は世界の死亡者
数の約6割を占めている。わが国においても生活習慣病は医療費の約3割、死亡者数の約6割
を占めており、急速に進む高齢化への対応、社会保障制度の維持のためにも、生活習慣病の発
症予防や重症化予防について早急な対策が求められている。
がん以外の代表的な生活習慣病である循環器疾患や糖尿病は、若年期を含めた様々なライフ
ステージの中で、不適切な生活習慣が引き金となり発症し、重症化していくことが特徴であ
る。特に循環器疾患に関しては、わが国の主要な死亡原因であるとともに、要介護状態に至る
重大な原因の一つでもある。そのため、人生 100 年時代における、国民の健康寿命の延伸や健
康格差の縮小、および生涯にわたった生活の質の維持・向上に向けて、包括的かつ計画的な対
応が求められている。
生活習慣病の発症予防・重症化予防には、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・睡眠、飲
酒、喫煙及び歯・口腔の健康といった、あらゆるステージにおける個人の生活習慣の改善、健
康づくりが重要である。同時に、健診・保健指導(1次・2次予防)の利用の推進、生活習慣
病の病態解明や治療法の確立、生活習慣病患者の治療の均てん化等(2次・3次予防)を進め
ることで、国民の健康寿命の延伸が可能になる。
これまで、健康日本21(第二次)に基づいた国民健康づくり運動を進めてきたが、令和4
年度末までに新しい国民健康づくりプランを策定することになっており、これに資するエビデ
ンスの創出が喫緊の課題である。
循環器病については、令和元年 12 月に施行された「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、
心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」に基づき、令和2年 10 月に閣議決定さ
れた循環器病対策推進基本計画に則って研究を更に推進していく必要がある。
【事業目標】
がん以外の代表的な生活習慣病対策について、疫学研究、臨床研究、臨床への橋渡し研究を
推進し、保健・医療の現場や行政施策に寄与するエビデンスの創出を目指す。
【研究のスコープ】
・ 「健康づくり分野(健康寿命の延伸と健康格差の縮小、栄養・身体活動等の生活習慣の改
善、健康づくりのための社会環境整備等に関する研究)」においては、個人の生活習慣の改
善や社会環境の整備等による健康寿命の延伸・健康格差の縮小に資する政策の評価や、政
策の根拠となるエビデンスの創出を目指す。
・ 「健診・保健指導分野(健診や保健指導に関する研究)」においては、効果的、効率的な健
診や保健指導の実施(質の向上、提供体制の検討、結果の有効利用等)を目指す。
・ 「生活習慣病管理分野(脳卒中を含む循環器疾患や糖尿病等の対策に関する研究)」におい
ては、生活習慣病の病態解明やその解決策となる政策提言、治療の均てん化、生活習慣病
を有する者の生活の質の維持・向上等を目指す。
【期待されるアウトプット】
以下に各分野の代表的なものを挙げる。
「健康づくり分野」:
健康無関心層も含めた予防・健康づくりの推進や自然に健康になれる環境づくりに資するエ
ビデンスの創出
栄養)栄養・食事関連情報のエビデンスの整理
運動)運動・身体活動指針の改定に向けたエビデンスの整理
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1.研究事業の目的・目標
【背景】
WHO の報告によれば、がん、循環器疾患、糖尿病、COPD などの生活習慣病は世界の死亡者
数の約6割を占めている。わが国においても生活習慣病は医療費の約3割、死亡者数の約6割
を占めており、急速に進む高齢化への対応、社会保障制度の維持のためにも、生活習慣病の発
症予防や重症化予防について早急な対策が求められている。
がん以外の代表的な生活習慣病である循環器疾患や糖尿病は、若年期を含めた様々なライフ
ステージの中で、不適切な生活習慣が引き金となり発症し、重症化していくことが特徴であ
る。特に循環器疾患に関しては、わが国の主要な死亡原因であるとともに、要介護状態に至る
重大な原因の一つでもある。そのため、人生 100 年時代における、国民の健康寿命の延伸や健
康格差の縮小、および生涯にわたった生活の質の維持・向上に向けて、包括的かつ計画的な対
応が求められている。
生活習慣病の発症予防・重症化予防には、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・睡眠、飲
酒、喫煙及び歯・口腔の健康といった、あらゆるステージにおける個人の生活習慣の改善、健
康づくりが重要である。同時に、健診・保健指導(1次・2次予防)の利用の推進、生活習慣
病の病態解明や治療法の確立、生活習慣病患者の治療の均てん化等(2次・3次予防)を進め
ることで、国民の健康寿命の延伸が可能になる。
これまで、健康日本21(第二次)に基づいた国民健康づくり運動を進めてきたが、令和4
年度末までに新しい国民健康づくりプランを策定することになっており、これに資するエビデ
ンスの創出が喫緊の課題である。
循環器病については、令和元年 12 月に施行された「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、
心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」に基づき、令和2年 10 月に閣議決定さ
れた循環器病対策推進基本計画に則って研究を更に推進していく必要がある。
【事業目標】
がん以外の代表的な生活習慣病対策について、疫学研究、臨床研究、臨床への橋渡し研究を
推進し、保健・医療の現場や行政施策に寄与するエビデンスの創出を目指す。
【研究のスコープ】
・ 「健康づくり分野(健康寿命の延伸と健康格差の縮小、栄養・身体活動等の生活習慣の改
善、健康づくりのための社会環境整備等に関する研究)」においては、個人の生活習慣の改
善や社会環境の整備等による健康寿命の延伸・健康格差の縮小に資する政策の評価や、政
策の根拠となるエビデンスの創出を目指す。
・ 「健診・保健指導分野(健診や保健指導に関する研究)」においては、効果的、効率的な健
診や保健指導の実施(質の向上、提供体制の検討、結果の有効利用等)を目指す。
・ 「生活習慣病管理分野(脳卒中を含む循環器疾患や糖尿病等の対策に関する研究)」におい
ては、生活習慣病の病態解明やその解決策となる政策提言、治療の均てん化、生活習慣病
を有する者の生活の質の維持・向上等を目指す。
【期待されるアウトプット】
以下に各分野の代表的なものを挙げる。
「健康づくり分野」:
健康無関心層も含めた予防・健康づくりの推進や自然に健康になれる環境づくりに資するエ
ビデンスの創出
栄養)栄養・食事関連情報のエビデンスの整理
運動)運動・身体活動指針の改定に向けたエビデンスの整理
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