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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (34 ページ)
出典
公開元URL | https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529 |
出典情報 | 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》 |
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13.免疫アレルギー疾患政策研究事業
1.研究事業の目的・目標
【背景】
<アレルギー疾患>
国民の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有するという社会問題化している現状を踏
まえ、平成 27 年に「アレルギー疾患対策基本法」が施行され、それに基づき、平成 29 年3月
に「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」
(以下「基本指針」という。)が告示さ
れ、令和4年3月に一部改正された。厚生労働省では改正後の基本指針に基づき、総合的なア
レルギー疾患対策をさらに推進し、アレルギー疾患の診療連携体制の整備・疫学や基礎研究・
臨床研究の推進を実施し、世界に先駆けた革新的なアレルギー疾患の予防・診断及び治療方法
の開発等を行うとともに、これらに資するアレルギー疾患の病態の解明等に向けた研究を推進
するように努めているところである。
<リウマチ性疾患>
平成 30 年 11 月に報告された「リウマチ等対策委員会報告書」の中で、今後のリウマチ対策
の全体目標として「リウマチ患者の疾患活動性を適切な治療によりコントロールし、長期的な
QOL を最大限まで改善し、継続的に職業生活や学校生活を含む様々な社会生活への参加を可能
とする」とされている。この目標を達成するために、「医療の提供等」、「情報提供・相談体
制」、「研究開発の推進」について方向性を示し、報告書に基づいた今後の課題に対して取り
組んでいるところである。
<免疫アレルギー疾患研究 10 か年戦略>
免疫アレルギー疾患の総合的な研究の推進のために、平成 31 年1月に「免疫アレル
ギー疾患研究 10 か年戦略」(以下「10 か年戦略」という。)を発出した。戦略の目指すビジ
ョンとして、産学官民の連携と患者の参画に基づいて、免疫アレルギー疾患に対して「発症予
防・重症化予防による QOL 改善」と「防ぎ得る死の根絶」のために、「疾患活動性や生活満足
度の見える化」や「病態の見える化に基づく層別化医療及び予防的・先制的医療の実現」を通
じて、ライフステージに応じて、安心して生活できる社会を構築することを掲げており、3つ
の大きな戦略として、「本態解明(先制的医療等を目指す免疫アレルギーの本態解明に関する
基盤研究)」「社会の構築(免疫アレルギー研究の効果的な推進と社会の構築に関する横断研
究)」「疾患特性(ライフステージ等免疫アレルギー疾患の特性に注目した重点研究)」を掲
げている。
【事業目標】
・アレルギー疾患対策基本法やリウマチ等対策委員会報告書に基づく総合的な免疫アレルギ
ー疾患対策を推進するために必要な科学的基盤を構築する。
・10 か年戦略のうち、当事業では特に戦略2「社会の構築」において、免疫アレルギー疾患領
域における研究の現状を正確に把握し、疫学調査、研究者連携、臨床研究等を長期的かつ戦略
的に推進する。
【研究のスコープ】
<アレルギー分野>
・基本指針に基づき、アレルギー疾患の最新のエビデンスに基づく診療ガイドラインの策定、
医療連携体制の整備に資する研究、疫学研究、および 10 か年戦略に基づく研究を推進する。
<リウマチ分野>
・「リウマチ等対策委員会報告書」に基づき、リウマチ疾患分野の最新のエビデンスに基づく
診療ガイドラインの策定、アンメットニーズの把握と解決に向けた研究、NDB(レセプト情報・
特定健診等情報)を用いた疫学研究を推進する。
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1.研究事業の目的・目標
【背景】
<アレルギー疾患>
国民の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有するという社会問題化している現状を踏
まえ、平成 27 年に「アレルギー疾患対策基本法」が施行され、それに基づき、平成 29 年3月
に「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」
(以下「基本指針」という。)が告示さ
れ、令和4年3月に一部改正された。厚生労働省では改正後の基本指針に基づき、総合的なア
レルギー疾患対策をさらに推進し、アレルギー疾患の診療連携体制の整備・疫学や基礎研究・
臨床研究の推進を実施し、世界に先駆けた革新的なアレルギー疾患の予防・診断及び治療方法
の開発等を行うとともに、これらに資するアレルギー疾患の病態の解明等に向けた研究を推進
するように努めているところである。
<リウマチ性疾患>
平成 30 年 11 月に報告された「リウマチ等対策委員会報告書」の中で、今後のリウマチ対策
の全体目標として「リウマチ患者の疾患活動性を適切な治療によりコントロールし、長期的な
QOL を最大限まで改善し、継続的に職業生活や学校生活を含む様々な社会生活への参加を可能
とする」とされている。この目標を達成するために、「医療の提供等」、「情報提供・相談体
制」、「研究開発の推進」について方向性を示し、報告書に基づいた今後の課題に対して取り
組んでいるところである。
<免疫アレルギー疾患研究 10 か年戦略>
免疫アレルギー疾患の総合的な研究の推進のために、平成 31 年1月に「免疫アレル
ギー疾患研究 10 か年戦略」(以下「10 か年戦略」という。)を発出した。戦略の目指すビジ
ョンとして、産学官民の連携と患者の参画に基づいて、免疫アレルギー疾患に対して「発症予
防・重症化予防による QOL 改善」と「防ぎ得る死の根絶」のために、「疾患活動性や生活満足
度の見える化」や「病態の見える化に基づく層別化医療及び予防的・先制的医療の実現」を通
じて、ライフステージに応じて、安心して生活できる社会を構築することを掲げており、3つ
の大きな戦略として、「本態解明(先制的医療等を目指す免疫アレルギーの本態解明に関する
基盤研究)」「社会の構築(免疫アレルギー研究の効果的な推進と社会の構築に関する横断研
究)」「疾患特性(ライフステージ等免疫アレルギー疾患の特性に注目した重点研究)」を掲
げている。
【事業目標】
・アレルギー疾患対策基本法やリウマチ等対策委員会報告書に基づく総合的な免疫アレルギ
ー疾患対策を推進するために必要な科学的基盤を構築する。
・10 か年戦略のうち、当事業では特に戦略2「社会の構築」において、免疫アレルギー疾患領
域における研究の現状を正確に把握し、疫学調査、研究者連携、臨床研究等を長期的かつ戦略
的に推進する。
【研究のスコープ】
<アレルギー分野>
・基本指針に基づき、アレルギー疾患の最新のエビデンスに基づく診療ガイドラインの策定、
医療連携体制の整備に資する研究、疫学研究、および 10 か年戦略に基づく研究を推進する。
<リウマチ分野>
・「リウマチ等対策委員会報告書」に基づき、リウマチ疾患分野の最新のエビデンスに基づく
診療ガイドラインの策定、アンメットニーズの把握と解決に向けた研究、NDB(レセプト情報・
特定健診等情報)を用いた疫学研究を推進する。
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