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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (35 ページ)

公開元URL https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529
出典情報 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》
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【期待されるアウトプット】
・最新のエビデンスに基づいた免疫アレルギー疾患の診療・治療ガイドラインの作成・普及に
よって、適正・効率的な医療を普及させる。
・診療連携体制の評価に関する研究によって、各都道府県の医療連携体制を評価するシステム
を構築し、各地域で PDCA サイクルを回す整備を行う。
・疫学研究を推進し、免疫アレルギー疾患における全国民のアレルギー疾患の有病率や複数の
アレルギー疾患の合併率を永続的に調査する体制の確立・データベースを構築する。
・メディカルスタッフへの e-ラーニング資材の開発を行い、その教育を受けたスタッフによ
る指導が患者に与える効果を検証し、エビデンスに基づく効率的な医療を普及させる。
【期待されるアウトカム】
・アレルギー疾患対策基本法に基づいたアレルギー疾患の診療連携体制が整備され、すべての
地域で標準的な医療が受けられる社会が構築される。
・層別化及び予防的・先制的医療の実現による有病率の低下や疾患活動性のコントロールによ
る QOL の改善等、免疫アレルギー疾患の効率的な管理・治療が可能となる。
・疫学調査等により客観的指標を明確にし、各地域で確実な PDCA サイクルを回すことで免疫
アレルギー疾患の診療連携や医療の質が向上する。
・エビデンスのある e-ラーニング資材によって、すべての地域で標準的なアレルギー疾患医
療が受けられる体制が構築される。
2.これまでの研究成果の概要
<アレルギー疾患分野>
・「食物経口負荷試験の手引き」が作成され、令和3年3月に厚労省と日本アレルギー学会で
運営しているウェブサイトであるアレルギーポータルに公開された。
(令和2年度終了課題)
・アレルギー疾患を有する患者および養育者の就労・就学支援を推進するための研究により、
「アレルギー疾患・リウマチに罹患した労働者に対する治療と就労の両立支援マニュアル」
が作成された。(令和2年度終了課題)
・免疫アレルギー疾患関連学会の若手研究者によるタスクフォース ENGAGE(TF-ENGAGE)が発足
し、関連学会や国際学会との連携体制の構築がなされた。(令和2年度終了課題)
・大規模災害時におけるアレルギー疾患を有する患者の問題の把握とその解決に向けた研究
により、「一般の方や行政及び医療機関向けへの災害対策に関する支援ツール」が作成され
た(令和3年度終了課題)
<リウマチ疾患分野>
・NDB による関節リウマチ患者の患者数の推計、最新のエビデンスに基づいた「関節リウマチ
診療ガイドライン」が作成された。(令和2年度終了課題)
・「ライフステージに応じた関節リウマチ患者支援に関する研究」により、最新のエビデンス
に基づいた「メディカルスタッフのためのライフステージに応じた関節リウマチ患者支援ガイ
ド」が作成された。(令和3年度終了課題)
3.令和5年度に継続課題として優先的に推進するもの
・食物経口負荷試験の均てん化の解決に向けた研究
令和5年度は、食物経口負荷試験の結果予測アプリの実用化、および「食物経口負荷試験の
手引き」「食物アレルギーの診療の手引き」を改訂するために予算の増強が必要である。
・免疫アレルギー疾患における医療水準の向上や均てん化に資する研究
アレルギー疾患とリウマチ疾患について研究を開始した。令和5年度では、「関節リウマチ
診療ガイドライン」を作成する予定であり、そのためのシステマティックレビューや周知とそ
の効果検証等に関する予算が必要である。アレルギー疾患においても、ガイドラインで提示す
る検査方法確立のための多施設共同研究を行う予定であり、予算の増強が必要である。
・免疫アレルギー疾患における生物学的製剤の現状把握と適正な使用を目指す研究
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