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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (48 ページ)

公開元URL https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529
出典情報 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》
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○「独居認知症高齢者等が安全・安心した暮らしをするための環境づくりのための研究」 (令
和元~3年度)では、認知症者独居世帯・認認介護世帯の生活状況や医療介護サービスの受給
状況等の実態調査を行い、これらの世帯における問題点や課題を整理した。
○「認知症者の人生の最終段階の医療提供に関する研究」(令和3~5年度、継続中)では、
認知症者の医療提供の実態を調査すると共に、課題について整理した。引き続き、家族等に対
するフォローやサポートのあり方も含めて認知症者におけるエンドオブライフケアのあり方
について手引きを作成する予定である。
3.令和5年度に継続課題として優先的に推進するもの
○「軽度認知障害の者への支援のあり方に関する研究」 (令和3~5年度)
軽度認知障害の人々について、一次予防(発症リスク低減、発症遅延)の取組が効果を上げ
ることが期待されているにもかかわらず、医療の枠組みに取り込むための支援方策が未だ十分
確立されていないことから、優先的に推進させる必要がある。
4.令和5年度に新規研究課題として優先的に推進するもの
○「感染症蔓延を考慮した認知症に対する遠隔の診断・病状評価を可能・促進化する研究」
COVID-19 感染症蔓延下においては、受診に来ない認知症者にどのようにアクセスするか、
受診の希望はあっても感染症のために来院できない認知症者にどのように診断するか、また病
状の評価を行うかが大きな課題となっている。これを解決するために、認知症における遠隔の
診断・病状評価を可能にし、促進するための研究、検討を行う。
○「若年性認知症の病態、診療およびその援助に関する実態調査と、治療および支援に導くプ
ロセスを検討する研究」
いわゆる現役世代での発症となる若年性認知症は、経済的問題が大きな課題となりやすいこ
とから、これを支える仕組みは「認知症施策推進大綱」でも重要視されているものの、各種の
援助につなげていくための取組は未だ不十分であると考えられることから、その病態、診療お
よびその援助に関する実態調査と、適切な治療および支援に導くプロセスを検討する。
○「認知症の病態の進行に影響する標準的な重症化因子の特定と進行予測への効果的な介入方
法の検討」
認知症の進行スピードの違いとその背景となる臨床バイオマーカーとして、神経心理学的所
見、画像所見(統計学的分析を含む MRI、SPECT などの検査や、脳波など)に加えて、遺伝的
リスク因子のアポリポ蛋白 E 多型などの生物学的背景を剖検例も含めてデータベース化して
重症化因子を検討する。背景疾患の特徴や重症化リスクを踏まえた標準的な治療法や有効な介
入方策を検討するとともに、効果的な患者・家族教育方法を明らかにする。
5.令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は実用
化に向けた取組
○「軽度認知障害の者への支援のあり方に関する研究」 (令和3~5年度)においては、軽度
認知障害の人々に対する支援方策が明らかとなり、そうした人々が安心・安全に、適切な医療
および心理的ケアを受けることに貢献する。
○「感染症蔓延を考慮した認知症に対する遠隔の診断・病状評価を可能・促進化する研究」
(新
規)に関しては、遠隔化技術を応用することにより今後感染症蔓延下においても認知症者が安
心・安全に、適切な診断と病状評価を受けることに貢献する。
○「若年性認知症の病態、診療およびその援助に関する実態調査と、治療および支援に導くプ
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