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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (69 ページ)

公開元URL https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529
出典情報 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》
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課題を明らかにした上で、将来的に多言語翻訳技術が医療機関でより汎用的に活用されるた
めに必要な知見を創出する。
4.令和5年度に新規研究課題として優先的に推進するもの
① 地域の実情に応じた医療提供体制の構築
・ 「効果的な医師偏在対策の推進のための政策研究」
令和6年度からの医師確保計画を策定する上で、現在の医師偏在指標の課題の検討及び都
道府県の医師確保の施策の評価をしつつ、医師少数区域経験認定医師制度を含む医師偏在対
策を検討する。
・ 「救急搬送ルールと、ER 型救急医療機関が地域の救急搬送の円滑化に資する影響を検
証するための研究」
ER 型救急医療機関の存在が地域の救急搬送における患者の搬送時間や医療機関への照会
回数に及ぼす影響を、シミュレーションにより明らかにし、ER 型救急モデルの有効性を提示
する。
・ 「地域の実情を踏まえた在宅医療提供体制の整備を推進するための政策研究」
地域における効率的かつ効果的な在宅医療の整備を進めるため、地域の在宅医療需要と供
給体制を踏まえた上で、在宅医療の潜在的ニーズ、多職種や医療介護連携、医療的ケア児、
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の普及・啓発等について調査・検討を行う。
・ 「持続可能な地域周産期医療体制の検討のための政策研究」
医師の働き方改革を踏まえ、地域において持続可能で安心・安全な周産期医療体制を構築
する上で必要となる妊産婦への支援や、医療機関間および多職種間での連携について検討す
る。
・ 「持続可能な小児医療体制の検討のための政策研究」
医師の働き方改革を踏まえ、地域において持続可能で安心・安全な小児医療体制を構築す
る上で必要な、小児医療機関に求められる医療機能や要件について明確化する。
・ 「災害派遣精神医療チーム(DPAT)活動における連携体制の強化に関する研究」
DPAT の活動強化のための他の災害医療チームとの連携体制を検討するとともに、オンラ
インを活用した活動や、地域ブロック毎のブロック隊体制の創設の可能性を検討する。また、
南海トラフ地震を想定したシミュレーションを行い、DPAT の活動における課題や解決方法
を検討する。
・ 「中長期的な人口構造の変化に基づいた質の高い効率的な医療提供体制の構築のための
研究」
高齢化や人口減少が加速することによる医療ニーズの変化やマンパワーの確保が課題で
あり続ける中、中長期的な視点に立ったデータ分析を行い、質の高い効率的効果的な医療提
供体制の構築についての検討を行う。
・ 「一般の病床を活用して感染症患者を診療するベストプラクティスの収集のための研
究」
第8次医療計画に新興感染症等の感染拡大時の医療が追加されることを踏まえ、一般の病
床を新型コロナウイルス感染症のための病床に転換したベストプラクティスを様々な類型
の病床・医療機関別に収集する。
・ 「新興感染症等の感染拡大時の医療体制の国際比較についての研究」
第8次医療計画に新興感染症等の感染拡大時の医療が追加されることを踏まえ、新型コロ
ナウイルス感染症対応における様々な類型の国々の医療体制と日本の医療体制を比較し、日
本の医療体制の課題とその解決に資する他国の事例を検討する。
・ 「医療機関と行政の院内感染対策における連携体制の質の向上に資する研究」
院内感染対策とその連携体制の構築に向けて、医療機関の担当者や保健所等の行政担当
者の疑問に専門家が日々回答するなど、地域の院内感染対策の連携体制の質の向上のため
の方策を検討する。
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