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令和5年度厚生労働科学研究の概要 (90 ページ)

公開元URL https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239529
出典情報 「令和5年度厚生労働科学研究」に関する御意見募集について(8/5)《厚生労働省》
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最新の知見を踏まえた研究成果を元に衛生管理要領やガイドライン等を改正することに
より、生活衛生関係営業及び特定建築物等の衛生環境の確保を進めるとともに、毎年開催し
ている「生活衛生関係技術担当者研修会」などの場を通じて、各自治体の生活衛生担当者に
も周知を行うことにより、生活環境安全衛生の確保につながる。
④ 健康危機管理・テロリズム対策分野
健康危機管理の要であるオールハザードによる情報集約やリスクアセスメント、多分野連
携による健康危機管理センター、リスクコミュニケーションについてのモデルを構築すると
ともに、具体的な情報集約ツールである災害時保健医療福祉活動支援システム(D24H)を保健
医療福祉調整本部における意思決定に活用するためのモデルを創出することにより、包括的
で迅速かつ効率的な意思決定が可能な災害・健康危機管理体制構築に寄与する。CBRNE テロ・
特殊災害においては、実践的訓練方法や人材育成をプログラム作成することにより、事案へ
の対応能力を向上する。また、デュアルユース性のある公衆衛生研究における最新知見を集
積することにより、公衆衛生・医療におけるハザードの未然防止、事前準備、対応体制の強
化につながる。
2.これまでの研究成果の概要
① 地域保健基盤形成分野
○ 大規模自然災害等の重大な健康危機発生時に公衆衛生対策を行う専門家チーム(DHEAT)
について、活動要領を踏まえたシミュレーション訓練、応援派遣と受援体制等を評価した
(令和元~2年度)。
○ DHEAT 活動や研修を評価することによって、DHEAT 活動要領改正の提言、DHEAT 活動ハ
ンドブックの改定、DHEAT 研修・訓練教材の作成、DHEAT 活動に必要な情報システムの構
築を提案した(令和3~4年度)。
○ 「保健師活動の展開推進及び統括保健師の役割遂行力開発」では、保健師活動推進マニ
ュアル案及び市町村統括保健師の能力育成研修ガイドラインを作成した。(令和元~令和
3年度)
〇 「市町村保健師の災害時保健活動遂行能力の向上のための教育教材及びその活用マニュ
アルの作成と検証」では、新型コロナウイルス感染症対策における応援派遣及び受援のた
めの手引きを作成した。また、市町村保健師の災害時保健活動遂行能力向上のための e ラ
ーニング教材の作成、演習マニュアル及び研修プログラムを作成した。
(令和2~3年度)
〇 「災害時保健活動の体制整備に関わる保健師の連携強化に向けた研究」では、災害時の
保健活動推進のための保健師間及び地元関係団体との連携強化に向けた体制整備ガイド
ラインを作成した。(令和2~3年度)
② 水安全対策分野
○ 「小規模水供給システムの安定性及び安全性確保に関する統合的研究」では、小規模水
供給システムの維持管理手法について、今後作成予定の当該システム利用時及び維持管理
が容易な浄水処理方法などに関する手引き案に盛り込む内容について提案した。また、小
規模水道事業者向け水安全計画策定の考え方などの知見が得られた。(令和元年度終了)
○ 「水道事業の流域連携の推進に伴う水供給システムにおける生物障害対策の強化に関す
る研究」では、全国の水道水源で発生するカビ臭原因物質産生藍藻類のライブラリーと遺
伝子検査による簡易同定法を構築した。また、浄水場でのカビ臭原因物質の効率的な除去
方法を提示した。更に異臭味の一つである生ぐさ臭の原因物質を特定した。(令和2年度
終了)
③ 生活環境安全対策分野
○ 建築物環境衛生管理対策では、平成 29~令和元年度の研究により、建築物衛生法の対
象となる特定建築物の範囲、建築物環境衛生管理基準の検証に資する根拠データの収集、
実態と導入に当たっての課題の明確化、対策の提案を行った。
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