【資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(たたき台) (155 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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(3)動物分野関係者への調査
農林水産省は、2023 年度に生産者、産業動物臨床獣医師、小動物臨床獣医師、伴侶動物飼養者を
対象に、薬剤耐性に関する認知度調査を実施した。
調査はインターネットを通じたアンケートフォーム調査の形で行った。
なお、以下の結果は、各畜種の家畜飼養者のうち回答があった者の結果を取りまとめたものである
ことに留意する必要がある。
① 生産者、伴侶動物飼養者を対象とした意識調査
回答数は生産者が 238 名、伴侶動物飼養者が 1112 名で、生産者の飼養畜種は牛が 141 名
(59.2%)、豚が 55 名(23.1%)、鶏が 41 名(17.2%)、伴侶動物飼養者の飼養動物種は犬が 402
名(36.2%)、猫が 748 名(67.3%)であった。
日本の薬剤耐性(AMR)対策アクションプランに関する認知度は生産者で 2 割半ば、伴侶動物飼養
者で 1 割に満たなかった(表 99)。各薬剤耐性対策に関する認知度は、「薬剤耐性菌が人と家畜/ペッ
トの細菌感染症治療を難しくすること」については生産者で 8 割弱、伴侶動物飼養者では 5 割に満た
なかった(表 100)。「抗菌剤の不適切な使用は薬剤耐性菌の増加につながること」については生産
者で約 8 割、伴侶動物飼養者では約7割であった(表 101)。
また、生産者における「飼料にどのような抗菌性の飼料添加物が混ぜられているか」への認知度は
6 割であった。「飼養環境の改善やワクチンの使用により、病気の発生を予防すること」は 9 割が認
知しており、8 割が実施したことがあった。
平成 29 年度、30 年度に公益社団法人中央畜産会が実施した家畜飼養者及び産業動物臨床獣医師の
薬剤耐性に関する認知度調査の結果と比較すると各項目の認知度はほぼ横ばいであった。
一方で、新たに調査を実施した伴侶動物飼養者における薬剤耐性対策に関する認知度は家畜の生産
者と比較して全体的に低いことが明らかとなった。
表 99
我が国の薬剤耐性対策をまとめた薬剤耐性対策アクションプランをご存知ですか。(%)
生産者
(n=238)
26
27
産業動物
小動物
伴侶動物
臨床獣医師
臨床獣医師
飼養者
(n=315)
(n=279)
(n=1112)
知っている
25.6
73.3
66.6
6.8
知らない
74.4
26.7
33.3
93.2
表 100
薬剤耐性菌が人と家畜/ペットの細菌感染症治療を難しくすることをご存知ですか。(%)
生産者
伴侶動物飼養者
(n=238)
(n=1112)
知っている
78.2
46.7
知らない
21.8
53.3
28
150