【資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(たたき台) (36 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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④ その他の耐性菌
ⅰ. Campylobacter spp.
データ元:東京都健康安全研究センター
東京都健康安全研究センターでは、カンピロバクター属菌について薬剤耐性率の動向調査を行って
いる。2023 年に東京都内で発生した食中毒 137 事例中 29 事例(21.2%)がカンピロバクター属菌に
よるものであり、2005 年以降、細菌性食中毒原因菌の第1位を占めている 1。薬剤感受性試験に供試
し た 菌 株 は 、 東 京 都 内 で 分 離 さ れ た 散 発 下 痢 症 患 者 由 来 の Campylobacter jejuni お よ び
Campylobacter coli である。2013 年から 2022 年の耐性率を表に示した。2022 年は、2021 年と同
様、供試数は少なく C. jejuni は 49 株、C. coli は 2 株のみであった。Campylobacter jejuni のシプロ
フロキサシン(CPFX)耐性率は 53.1%で、2021 年と比較して耐性率は上昇していた。エリスロマイ
シン(EM)耐性率は 2.0%であった。Campylobacter coli における CPFX 耐性率は 100%であり、昨
年と同様であった。いずれも年により耐性率の増減はあるものの、ほぼ横ばい傾向で推移している。
ただし、Campylobacter coli では供試菌株数が少ないことも考慮に入れる必要がある。
表 17
散発下痢症由来 Campylobacter jejuni *の耐性率(%)
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
(85)
(125)
(116)
(113)
(115)
(110)
(132)
(86)
(42)
(49)
EM
1.2
0.8
0.9
0.9
1.7
1.8
3.0
0.0
2.4
2.0
NA
50.6
50.4
37.1
53.1
46.1
51.7
54.5
31.4
31.0
53.1
CPFX
50.6
50.4
37.1
52.2
43.5
51.8
54.5
31.4
31.0
53.1
(供試数)
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19
*東京都内の散発下痢症患者から分離された株。文献〔5〕から作成、一部変更。
表 18
散発下痢症由来 Campylobacter coli *の耐性率(%)
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
(12)
(7)
(8)
(14)
(8)
(8)
(16)
(7)
(3)
(2)
EM
16.7
28.6
0.0
14.3
25.0
62.5
25.0
28.6
33.3
50.0
NA
75.0
57.1
50.0
50.0
62.5
50.0
68.8
57.1
100.0
100.0
CPFX
75.0
57.1
50.0
35.7
62.5
37.5
68.8
57.1
100.0
100.0
(供試数)
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*東京都内の散発下痢症患者から分離された株。文献〔5〕から作成、一部変更。
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