【資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(たたき台) (164 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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(2) 感染症発生動向調査事業
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① 概要
感染症発生動向調査は、国内の感染症に関する情報の収集及び公表、発生状況及び動向の把握を、
医師・獣医師の届出に基づいて行うものである。現在、1999 年4月に施行された「感染症の予防及
び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下、感染症法)に基づいて実施されている。同事業
の目的は、感染症の発生情報の正確な把握と分析、その結果の国民や医療関係者への迅速な提供・公
開により、感染症に対する有効かつ的確な予防・診断・治療に係る対策を図り、多様な感染症の発生
及びまん延を防止するとともに、病原体情報を収集、分析することで、流行している病原体の検出状
況及び特性を確認し、適切な感染症対策を立案することである。
2019 年 7 月時点で、感染症発生動向調査事業において届出対象となっている薬剤耐性菌感染症は
以下の 7 疾患であり、全て五類感染症に位置付けられている。全ての医師が届出を行う全数把握対象
疾患は、バンコマイシン耐性腸球菌感染症(VRE、1999 年 4 月指定)、バンコマイシン耐性黄色ブ
ドウ球菌感染症(VRSA、2003 年 11 月指定)、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(CRE、
2014 年 9 月指定)、薬剤耐性アシネトバクター感染症(MDRA,2011 年 2 月から基幹定点把握対象
疾患となり、2014 年 9 月から全数把握対象疾患へ変更)の 4 疾患である。基幹定点医療機関(原則
病床数 300 以上の内科及び外科を標榜する医療機関、全国約 500 か所)が届出を行う疾患は、ペニシ
リン耐性肺炎球菌感染症(PRSP、1999 年 4 月指定)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
(MRSA、1999 年 4 月指定)、薬剤耐性緑膿菌感染症(MDRP、1999 年 4 月指定)の3疾患である。
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② 届出基準
上記の届出対象疾患を診断した医師(定点把握疾患については指定届出機関の管理者)は、所定の
届出様式を用いて保健所に届け出る。それぞれの届出基準は、以下の表 108 に示す検査所見を満たす
菌を検出し、この分離菌が感染症の起因菌と判定されるか、通常無菌的であるべき検体からの検出で
ある場合となっており、五類感染症に位置付けられている薬剤耐性菌感染症において保菌者は届出対
象ではない。
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