【資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(たたき台) (67 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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ⅳ. Enterococcus spp.
2012 年及び 2014 年に 10 薬剤を、2015 年からは更にバンコマイシン(VCM)を加えた 11 薬剤を調
査した。2018 年からは、ジヒドロストレプトマイシン(DSM)、オキシテトラサイクリン(OTC)及
びエンロフロキサシン(ERFX)をそれぞれ SM、TC 及び CPFX に変更し、このうち SM については
BP が設定されていないことから、SM を除く 10 薬剤を対象に耐性率の調査を行った。2022 年では、
鶏由来株では KM、豚及び鶏由来株では TC に対して 40%を超える耐性が認められた。一方、ABPC に
対する耐性率は、いずれの畜種でも 1%未満であった。ヒトの医療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤
に属する CPFX に対する耐性率は 0.3~11.7%であった。また、ヒトの医療で重要な VCM に対する耐性
率は 0.0%であった。
2022 年では、Enterococcus spp.のうち、E. faecalis の菌株数の割合は 4.9%(牛由来 288 株中 14
株)~33.3%(鶏由来 231 株中 77 株)、E. faecium の菌株数の割合は 1.7%(牛由来 288 株中 5 株)
~ 11.7%(豚由来 231 株中 27 株)であった。ヒトの医療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属する
CPFX に対する耐性率は、E. faecalis で 0.0%(牛由来)~ 5.2%(鶏由来)、E. faecium では、牛、
豚及び鶏由来でそれぞれ 20.0%、35.0%及び 63.0%であり鶏由来の E. faecium で高かった。
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