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【資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(たたき台) (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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健康魚由来細菌
健康魚由来細菌(α溶血性レンサ球菌及び Vibrio spp.)について、2021 年から試行的に調査を開始
した。採材養殖場数は 5 県 10 施設であり、各養殖場あたり 10 尾から採材した。なお、プロトコルに
ついても引き続き知見を収集しながら適宜見直しを継続する。
また、分離されるサンプル数が少なく性率の算出は困難であることから、耐性率は記載していない。

i.健康養殖ぶり由来α溶血性レンサ球菌症原因
2022 年に水揚げされた健康養殖ぶり由来株について調査を行ったが、本菌は病原菌であり、海水中
での生活環は不明だが、調査の結果から、分離率は 8%であり、5 県 10 施設のうちの2施設から菌が
分離された。1 施設からは EM 感受性(≦0.125 µg/mL)、LCM 耐性(64 µg/mL)、OTC 耐性(64
µg/mL)、もう 1 施設からは EM 感受性(≦0.125 µg/mL)、LCM 耐性(128 µg/mL)、OTC 感受性
(≦0.125 µg/mL)を示す株が分離された。
ⅱ.健康養殖ぶり由来ビブリオ属菌 Vibrio spp.
2022 年に水揚げされた健康な養殖ぶり由来株について、ビブリオ病に対する水産用医薬品として承
認されている 4 薬剤の調査を行った。
調査の結果から、分離率は 60%であり、5県 10 施設のうち4県8施設で菌が分離されたが、本菌は
海洋環境中に常在しているため、高い確率で分離されると想定される。
2022 年に分離された株には、OTC 耐性(64 µg/mL)を示す1株また SMMX>128 µg/mL を示す2
株があった。それ以外の薬剤については、FFC(0.5-1 µg/mL)及び OXA(≦0.125-0.5 µg/mL)では
低い MIC を示した。

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