1
2
3
4
5
6
7
8

ⅱ. Enterococcus spp.

Enterococcus spp.では犬猫ともに E. faecalis が最も多かった。その他に E. faecium、E. hirae、E.
gallinarum、E. durans、E. avium 及び E. casseliflavus が収集された。2023 年に収集された犬及び猫
由来株ではこれまでと同様 TC の耐性率が最も高く、次いで EM で、その他の薬剤に対する耐性率は全
て 20％未満であった。ヒトの医療で重要な抗菌剤 CPFX の耐性率は、犬及び猫由来株で 8.9 及び 8.8%
であり、VCM に対する耐性率はいずれも 0.0％であった。
表 69
薬剤*

健康な犬及び猫由来の Enterococcus spp.の耐性率（％）
BP

ABPC

16†

GM

32

TC

16†

CP

32†

EM

8†

CPFX

4†

VCM

32†

検査株数（n）

9
10
11

動物種

2018 年

2019 年

2020 年

2021 年

2022 年

2023 年

犬

6.9

1.9

5.4

0.0

2.3

3.3

猫

2.2

3.4

1.3

1.2

3.4

0.0

犬

12.4

7.0

14.0

10.2

9.9

6.7

猫

11.1

15.7

22.1

11.9

6.9

12.3

犬

55.9

41.8

43.4

47.7

45.6

45.6

猫

48.9

61.8

44.2

58.3

45.7

49.1

犬

15.9

10.1

10.1

11.7

11.1

6.7

猫

11.1

14.6

14.3

15.5

6.0

8.8

犬

32.4

23.4

27.9

23.4

27.5

27.8

猫

34.4

34.8

32.5

38.1

29.3

29.8

犬

13.8

5.7

10.1

5.5

15.8

8.9

猫

14.4

13.5

10.4

4.8

8.6

8.8

犬

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

猫

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

犬

145

158

129

128

171

90

猫

90

89

77

84

116

57

BP の単位は µg/mL。
*AZM についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。
†

CLSI に規定された BP。

12

80