よむ、つかう、まなぶ。
我が国の財政運営の進むべき方向 (57 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html |
出典情報 | 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
る傾向にある85。医療費の伸びと経済成長率の関係を議論する際には、周
期的な振幅を考慮に入れた周期的な変動を均した成長率と比較すべきで
ある。また、高齢化により、現行制度においては実効給付率が増大するた
め、医療費以上に医療給付費は伸びることにも留意が必要である。
社会保障に係る現役世代の負担は今後も増加が見込まれており、マク
ロの視点から医療・介護に係る保険料率の上昇を最大限抑制するため、効
率的で質の高い医療・介護サービスを確保しつつ、給付の適正化を図るべ
く、改革工程に記載されたミクロの改革項目を着実に実施していく必要
がある86。〔資料Ⅳ-0-7~11 参照〕
世界金融危機時(平成 20 年度(2008 年度)及び平成 21 年度(2009 年度))の平均の経済成
長率は▲4%程度であったが、国民医療費は+3%程度となっている。
86 この点に関し、ミクロの改革項目の実施が遅滞する場合等を念頭において医療介護の保険料率
について上限を定め、上限を超過する際に給付を自動調整するなどマクロの管理手法を検討すべ
きとの意見があった。
85
― 42 ―
期的な振幅を考慮に入れた周期的な変動を均した成長率と比較すべきで
ある。また、高齢化により、現行制度においては実効給付率が増大するた
め、医療費以上に医療給付費は伸びることにも留意が必要である。
社会保障に係る現役世代の負担は今後も増加が見込まれており、マク
ロの視点から医療・介護に係る保険料率の上昇を最大限抑制するため、効
率的で質の高い医療・介護サービスを確保しつつ、給付の適正化を図るべ
く、改革工程に記載されたミクロの改革項目を着実に実施していく必要
がある86。〔資料Ⅳ-0-7~11 参照〕
世界金融危機時(平成 20 年度(2008 年度)及び平成 21 年度(2009 年度))の平均の経済成
長率は▲4%程度であったが、国民医療費は+3%程度となっている。
86 この点に関し、ミクロの改革項目の実施が遅滞する場合等を念頭において医療介護の保険料率
について上限を定め、上限を超過する際に給付を自動調整するなどマクロの管理手法を検討すべ
きとの意見があった。
85
― 42 ―