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我が国の財政運営の進むべき方向 (66 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html
出典情報 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》
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2.医療
(過剰な医療提供を招きやすい構造)
日本の医療保険制度は、国民皆保険・フリーアクセス・自由開業医制・
出来高払いの4つの大きな特徴がある。
そうした中で、医療費は年々増加し、現役世代の保険料負担も増加して
いる。さらに、制度上の特徴として、公的保険でカバーする範囲が広く、
薬事承認された医薬品は原則として全て保険収載しており、一方で、医薬
品等に対する費用対効果評価の適用は限定的であることが挙げられる。
また、患者にとっては、負担が低く、コストを抑制するインセンティブ
が生じにくい構造となっている。国民の誰もが国内のどのような医療機
関・医療技術にもアクセス可能である一方、患者側と医療機関側の情報の
非対称性がある。
医療機関側としては、患者数や診療行為数が増加するほど収入が増え
るいわゆる出来高払いの仕組みが基本となっており、自由開業医制の下、
都市部の開業医が多いことなど地域間、診療科間、病院・診療所間の医師
の偏在が課題となっている。また、医療機関側で薬剤の適正使用等を促す
仕組みが欠如している。
このように、日本では医学的な必要性以上に過剰な医療提供を招きや
すい構造となっている。さらに、今後加速する「支え手(現役世代)」の
減少や、イノベーション等による医療の高度化・高額化の進展を踏まえる
と、質の高い医療を提供しつつ国民皆保険の持続性を確保していくため
の医療制度改革を確実に実施していかなければならない。
〔資料Ⅳ-2-
1、2参照〕
なお、こうした医療提供体制の現状を他の主要先進国と比較してみて
も、日本では、人口当たりの病床数・MRI 台数・CT スキャナー台数や、
1人当たりの外来受診回数が他国に比べて多いことが分かる。さらに、日
本では医師一人で開業するケースも多く、医療資源の分散や、地域偏在が
課題となっている。
〔資料Ⅳ-2-3参照〕
こうした中、質の高い医療の効率的な提供、保険給付範囲の在り方の見

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