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我が国の財政運営の進むべき方向 (78 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html
出典情報 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》
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イ)かかりつけ医機能が発揮される制度整備
かかりつけ医機能110が発揮される制度整備として、かかりつけ医機能
報告制度が創設され、令和7年(2025 年)4月の施行に向けて具体的な
省令の検討が行われている。あわせて、医療機能情報提供制度の刷新が行
われる。こうした取組を通じ、国民・患者はそのニーズに応じて、かかり
つけ医機能を有する医療機関を選択して利用し、医療機関は地域のニー
ズや他の医療機関との役割分担・連携を踏まえつつ、かかりつけ医機能の
内容を強化することとされている。
かかりつけ医機能が発揮される制度整備に当たっては、医療サービス
の質の向上につながるようにすることが重要である。患者による医療機
関の選択に資するよう、各医療機関がどのような症候や疾患に対応可能
なのかなど、必要な情報が報告・公表されるようにする必要がある。また、
例えば、生活習慣病は医療機関によって診療密度等が大きく異なるなど
の指摘があることも踏まえ、診療実績に関する情報提供の強化について
も検討していく必要がある。
さらに、将来的には、上記の制度整備の施行状況も踏まえ、かかりつけ
医の登録制や認定制等についても検討していくべきである。
〔資料Ⅳ-2
-34 参照〕
ウ)地域医療構想の推進
地域医療構想は、後期高齢者が急増する令和7年(2025 年)を目指し
て、各地域において病院・病床の役割分担を進めるため、平成 26 年(2014
年)の医療法改正により始まった仕組みである。その際、地域ごとに、
DPC データ111等から入院患者の医療資源投入量を踏まえたエビデンスに
基づいて令和7年(2025 年)の病床数の必要量を推計して、各都道府県
において地域医療構想を策定した経緯がある。

110

医療法において「身近な地域における日常的な診療、疾病の予防のための措置その他の医療の
提供を行う機能」と定義。
111 厚生労働省が収集・管理している、分析可能な全国統一形式の患者臨床情報及び診療行為の電
子データセット。

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