よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


我が国の財政運営の進むべき方向 (83 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html
出典情報 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

①セルフメディケーションの推進
軽微な不調は自ら直すセルフメディケーションは、国民の利便性向上
に資するほか、診療や調剤に係る医療費を含めた合計の自己負担額で見
ると OTC 薬114を購入した方が安くなるケースもあることを踏まえ、推進
していく必要がある。
国民の利便性向上に資する医薬品のスイッチ OTC 化115を進め、薬局で
自ら購入できる医薬品の選択肢を増やしていく必要がある。
〔資料Ⅳ-2
-49 参照〕
②セルフメディケーション推進と整合的な保険給付範囲の見直し
諸外国の動向を見ると、軽度な症状に対する医薬品の処方制限をする
といった対応が取られているほか、医薬品の有用性が低いものは自己負
担を増やす、薬剤費の一定額まで自己負担とするといった対応がとられ
ている。
セルフメディケーションの推進、市販品と医療用医薬品とのバランス、
リスクに応じた自己負担の観点等を踏まえ、OTC 類似薬に関する薬剤の
自己負担の在り方について、保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大と
あわせて検討すべきである。
また、諸外国の例も踏まえ、医薬品の有用性が低いものは自己負担を増
やす、あるいは、薬剤費の一定額までは自己負担とするといった対応を検
討すべきである。〔資料Ⅳ-2-50 参照〕
③費用対効果評価の本格活用等と整合的な保険給付範囲の見直し
現在、保険診療と保険外診療を併用して治療を行う場合には、原則とし
て保険診療部分も含めて全額が自己負担となり、
「全ての診療行為を保険
適用とする」か「全ての診療行為を保険適用としない」のいずれかしか選
択肢がない硬直的な制度となっている。未承認薬を使用すると、薬剤料だ
けでなく、技術料も含めて全額自己負担となり、患者にとって大きな負担
114
115

薬局等で購入できる一般用医薬品等の市販薬。
医療用医薬品から一般用医薬品等の市販薬への転用。

― 68 ―