令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (101 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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労働環境の改善に向けた取組
○ 雇用就農を促していく上では労働環境の改善が重要。就農者へのアンケート調査においても、休暇の確保や時間外
も含めた労働時間、労働保険の加入などが農業に従事する上での重要な要素。しかしながら農業では労働基準法が
一部適用除外となり、規模の小さな経営体では労働保険等が加入義務となっていない等の制度面の課題が存在。
⇒ 雇用就農者への支援のあり方を考える際には、こうした雇用就農に対する障害となっている制度そのものの見直しも
併せて考えるべきではないか。
1.農業の労働環境
労働基準法の適用除外
労働基準法 抄
(労働時間等に関する規定の適用除外)
第四十一条 この章、(略)で定める労働時間、休憩及び休日に関する規定
は、次の各号の一に該当する労働者については適用しない
別表第一第六号(林業を除く)に掲げる事業に従事する者
別表第一(第四十一条関係)
六 土地の耕作若しくは開墾又は植物の栽植、栽培、採取若しくは伐採の事
業その他農林の事業
2.就農経験者等の意見
就農検討者の重視項目
健康保険
厚生年金
個人経営体
(従業員4人以下)
個人経営体
(従業員5人以上)
法人経営体
ー
半数以上の従業員
同意等で適用
84.3%
81.2%
安定した収入
80.5%
80.5%
80.3%
健康保険の加入
79.6%
時間外労働等について、割増賃金の支払い
79.4%
経営者が将来のビジョンを示す
78.8%
休暇が取得しやすいこと
離農者の満足/不満足項目
国民健康保険
国民年金
労働保険
労災保険
雇用保険
任意適用
原則適用
強制適用
強制適用
労災保険の加入
自分の意見を言いやすい職場環境
雇用保険の加入
(出所)農林水産省「農業経営相談所 専門家向け研修会・窓口担当者向けセミナー(平成30年度)」より財務省作成
医療保険・公的年金
ー
87.0%
週1回以上又は1カ月で4日以上の休日確保
天候の影響を受けるほか、農閑期に十分休養を取ることができることや、休憩を与
えなくても農業従事者は何時でも自由に休憩がとれる等の理由から労働時間や休
憩などについて労働基準法の適用を受けない
農業の社会保険及び労働保険の適用
経営者の人柄
78.3%
0%
重視している
20%
40%
キャリアパスが示されていること
65.4%
人事評価による昇給
61.5%
週2日の休日が確保されていること
57.7%
充実した研修制度
53.8%
最先端の農機や技術の導入等によって業務を効率化
最先端の農機や技術の導入等によって業務を効…
している
子育てや介護等に配慮していること
51.9%
時間外労働等について、割増賃金の支払い
48.1%
(出所)農林水産省「農業経営相談所 専門家向け研修会・窓口担当者向けセミナー(平成30年度)」より財務省作成
48.1%
肉体的負担の軽減に配慮していること
自分の意見を言いやすい職場環境
100%
51.9%
所定労働時間が1日8時間以内、週40時間以内
所定労働時間が1日8時間以内、週40時間…
であること
個人経営体の場合は、原則として国民健康保険と国民年金が適用されるため、
保険料の事業主負担はなく、全額従業員が個人で負担
重視していない
60%
80%
46.2%
44.2%
0%
満足している
満足していない
20%
40%
60%
80%
(出所)(株)パソナ農援隊「農業界の労働環境に関する調査結果」
100%