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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (88 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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資料Ⅱ-6-22

地域公共交通の経営の効率化に向けた取組

⃝ 今後、地域公共交通の維持や利便性の向上を図っていくためには、自治体が主体的に運営上の工夫を行いながら、経
営の効率性を高めていく必要。例えば、以下のような取組をさらに進めていくことが考えられる。
・ 街の中心部等において路線が競合している場合は、地域の複数会社による乗合バスの共同経営(独占禁止法の
特例)の枠組を活用し、競合路線の再編・運行効率化により最大限収益を確保。
・ 利用者が少なく需要が分散している地域等においては、AIを活用したオンデマンド交通の導入等により、利用者の需
要に応じた効率的な運送サービスを提供。
<地域の複数会社による共同経営(独占禁止法の特例)>

<オンデマンド交通>

• 令和2年の法改正で、独占禁止法の特例として、地域の公共交通事業
者がダイヤや運賃等について調整を行うことが可能となった。

北海道上士幌町

• 特定の時間にバスが集中して一便あたりの乗客が減ったり、日中に次の便ま
での間隔が遠くなったりすることを改善して利用者の利便性が向上するとともに、
事業者の収支を改善する効果が期待される。
前橋市 乗合バス事業者6社による共同経営の取組事例
●対象路線:6社11路線
●最大15分間隔にダイヤ調整
団子状態で運行
30分以上の間隔

●JRの発着時刻とダイヤを連動

高齢者等福祉バスのデマンド化による利用促進・運行効率化の検証事例
(令和2年10月2日~12月29日)
• 利用頻度の低い郊外線2路線をデマンド化し、事前予約式にすることで空
き時間を可視化するとともに、沿線住民の利用拡大を図る。
• 高齢者にタブレットを配布し、使いやすさにこだわったUI設計のプラット
フォームで高齢者自身がバスを予約し利用。
⇒ デマンドバス運行と定時定路線運行を比較した場合、運行回数の削減と
利用人数の増加が図られた。
<利用実績>
定時定路線

⇒ 令和8年度には
約460~530万円の
収支改善を見込む。

2019

10月

11月

12月

合計

増加率

運行回数

56回

52回

48回

156回



利用人数

8人

6人

8人

22人



10月

11月

12月

合計

増加率

デマンド運行
15分に1度は必ず運行する形にダイヤ調整

(出所)前橋市内乗合バス事業共同経営計画を基に財務省作成。

2020

運行回数

20回

13回

14回

47回

▲70%

利用人数

25人

19人

31人

75人

241%

(出所)国土交通省資料を基に財務省作成。