令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (28 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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資料Ⅱ-3-11
○ CHー47JA/J(チヌーク)に象徴されるように、海外から調達する防衛装備品の価格が上昇しているが、外国物価
や為替の影響だけではなく、調達方法による影響も大きい。すなわち、FMSや一般輸入に対して、ライセンスフィー、
初度費やGCIPといった付加的な費用を上乗せした上で、「原価計算方式」で生産を行うライセンス生産は割高な取
得方法と言える。
○ ライセンス生産とFMS・輸入には、以下のようなメリット・デメリットが考えられるが、あえて割高な取得方法であるライセ
ンス生産を採用する場合には、費用対効果も含めた相応の理由が求められる。
メリット
ライセンス
生産
輸入
(FMS
を含む)
○ 国内開発できない装備品について、「生産・
技術基盤」を保持することで、国内産業の
技術向上が期待できる
○ 国内で修理等を行う「維持整備基盤」を保
持することができる
○ 生産国や他の輸入国での調達事例を参考
とすることが可能
○ 早期の取得が可能
デメリット
装備品における例
○ ライセンスフィーに加え、「原価計算方式」や
「初度費制度」により、GCIP等の付加的な
費用が発生し、調達価格が割高となる
・輸送ヘリ CH-47JA/J
・攻撃ヘリ AH-64D
・救難ヘリ UH-60J
・迎撃ミサイル
PAC-3MSE、PAC-3
・装輪装甲車 AMV
(R6要求から)
・輸送ヘリ オスプレイ
・巡航ミサイル トマホーク
○ 「維持整備基盤」がなく修理等が困難になり、 ・対空ミサイル SM-6
可動率に悪影響を及ぼすおそれあり
・早期警戒機 E-2D
○ 国内産業の技術向上につながりにくい
(注)ライセンス生産:日本企業が外国政府及び製造元である外国企業から許可を得て行う国内製造のこと