よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (109 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

半導体支援に対する留意事項

資料Ⅱ-8-6

○ 半導体には、需給の変動が激しく「シリコンサイクル」と呼ばれる業界特有の数年周期の景気循環がある。半導体市
況は、来年春まで底這いが続く可能性も指摘されている。
• 半導体関連企業各社の予測値を基に作成される世界半導体市場統計(WSTS)の2023年春季予測も、先行きの見方は厳しい。同予測によると、
2023年の世界半導体市場規模は前年比▲10.3%と、メモリー半導体(WSTSの2023年予測値は同▲35.2%)を筆頭に、大幅マイナスとなる見通し
だ。
(出所)みずほインサイト「シリコンサイクルは漸く底打ち」(2023.7.10)
• 過去の半導体サイクルに基づけば2023年4~6月期が底となる計算だが、(略)今年後半にかけて米国が景気後退に陥ると予想されるほか、中国の回復
も力強さを欠くことを踏まえると、今年後半も半導体市況は底這いが続く可能性が高まっている。2023年下期にかけてグローバルに製造業で在庫調整が進
むことが予想される点を踏まえると、半導体市場の回復は2024年春以降になる可能性が高いとみている。
(出所)みずほインサイト「日本の輸出はなぜ急減したのか 世界経済や半導体市場の動向を踏まえた輸出見通し」(2023.6.23)
• 半導体に関わる生産や売上高を見ると、市況の谷が従来のシリコンサイクルよりも深くなっている。通常、不況期は減産で在庫調整が進むと同時にスマート
フォンなどの新製品投入により需要も押し上げられる。ただ今回は、スマホもパソコン(PC)も市場が成熟化しているなど不安要素が残る。特に減速が目立つ
メモリーでは業界再編につながる可能性もある。(略)各社の大型投資は半導体不足の問題にとどまらず、経済安全保障を背景に各国政府が準備した大
型補助金に後押しされた側面も大きい。需要に対して供給能力が過剰に伸びれば、需給の規律は緩みがちになりかねなくなる。国内の半導体関連企業首
脳は「2025年問題が起こるのではないか」と不安をこぼす。
(出所)日経産業新聞「半導体需要、底入れ見えず」(2023.5.16)

世界半導体売上高の主循環成分

(出所)米国半導体工業会より、みずほリサーチ&テクノロジーズ作成(2023年7月10日みずほインサイト)