令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (99 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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我が国の就農者の現状②(新規参入)
○ 自ら資金や農地を確保して新しく農業経営を始める「新規参入者」に対しては、就農後の生計や機械・施設等の
導入を支援する制度が設けられている。しかしながら、その半数は就農開始5年を過ぎても、農業所得のみで生計
が維持できておらず、その所得の不足分については農業以外の収入や貯蓄の切り崩し等で賄っている状況。
○ こうした収入面での不安定性に加えて、休暇がとりにくいことや労働環境が厳しいこと等といった生活面での課題も抱
えながら農業を続けている状況が見て取れる。
1. 新規就農者への支援
就農準備資金・経営開始資金
経営発展支援事業
就農準備資金
就農後の経営発展のため、49歳以下の認定新規就農者の機械・施設
等の導入費用として最大500万円を支援
(都道府県から支援を受けることが要件)
就農に向けて必要な技術を取得するために研修を受ける49歳以下の者に対して、年
間最大150万円を支援(最長2年間)。
R元~R5年度予算額(合計):87億円
R4~R5年度予算額(合計):44億円
経営開始資金
49歳以下の認定新規就農者に対して、年間最大150万円を支援(最長3年
間)。
過去5年間で、計785億円を措置
2.新規参入者の生計の状況
66.5%
33.5%
就農3・4年目
<不足する所得分の補填方法(複数回答)>
79.7%
20.3%
就農1・2年目
46.8%
53.2%
就農5年目以上
0%
20%
40%
おおむね農業所得で生計が成り立っている
R元~R5年度予算額(合計):654億円
60%
80%
100%
農業所得では生計は成り立っていない
(出所)新規就農者の就農実態に関する調査結果
(令和4年3月全国新規就農相談センター)
所得の補填方法
割合
農業以外の収入等
(家族の農外収入含む)
45.3%
農業次世代人材投資資金
(国費による支援)
43.2%
就農前からの蓄え(貯金等)
42.3%
身内からの借入
13.8%
金融機関からの借入
11.6%
3.新規就農者の生活面での課題
【回答率(%)】
・思うように休暇がとれない
・健康上の不安(労働がきつい)
・集落の人等との人間関係
・交通、医療等生活面の不便さ
・子どもの教育・保育
・就農地に友人が少ない
・集落の慣行
(略)
47.5
43.7
15.1
15.1
14.1
12.4
11.6
(出所)新規就農者の就農実態に関する調査結果
(令和4年3月全国新規就農相談センター)