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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (45 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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資料Ⅱ-5-1

教員の人材確保①(総論)


「教師不足」と言われる要因の1つは、近年の大量退職・大量採用に伴う(若手教員の)産育休取得の増
(※1)であり、新卒の採用試験受験者数は一定数を維持。今後は、定年延長(※2)の期間に退職者が減少
し、改善(採用倍率の増)する見込み。

(※1)H24年度:1.5万人→R4年度:2.4万人(公立小中)、(※2)R5年度:61歳→ R13年度:65歳(2年毎に+1歳)



労働力人口の減少による人手不足や離職の増加は、日本の多くの業種における共通の課題・現象。民間出身
者の活用等を行いつつ、「数」に頼らない教育・効率的な学校運営としていく必要があるのではないか。
◆公立小学校教員採用試験の受験者(新卒・既卒)・採用者数の推移

◆文科省調査(公立小中学校:令和3年5月時点)
学校に配置されている
教師数(A)
59.8万人

学校に配置することと
している教師数(B)

(百人)

不足(C)
(=BーA)

59.9万人

0.17万人(0.28%)

600

定数に対する充足率

(倍率)

4.3

4.3

4.1

新卒

3.9

3.6

3.5

400

101.8%

◆退職者数の推移と見通し(令和4年7月時点)
30,000

300

361

352

384

386

399

381

374

354

341

既卒
採用者数

100
0

134
116

150

171

170

182

184

185

182

180

採用倍率(右軸)

330

182

2.8

2.7

2.6

303

276

262

174

171

172

2.5

232
175

115

121

129

136

138

144

147

150

159

170

166

164

162

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

受 採

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

2020

2021

2022

◆労働力人口の減少と人手不足

15,000

90

(出所)令和4年度採用選考実施状況

<15~64歳人口の推移>(百万人)



10,000

80
70
60

5,000



0

82

75

 将来の労働供給について、2030年に340
万人、2040年に1100万人が不足すると
の試算も存在(リクルートワークス研究所)

71
62
55

50
40
30

◆教員採用者における民間企業等経験者数(令和4年度)

(左中段出所)文科省調査

採用者数

うち民間

割合

(左下段出所)令和4年度公立学校
教員採用選考試験の実施状況

小学校

16,152人

426人

2.6%

中学校

9,140人

301人

3.3%

(右下段図出所)総務省「人口推計」、国立
社会保障・人口問題研究所「日本の将来推
計人口(令和5年推計)」(出生中位・死
亡中位)

3.0
2.0
1.0
0.0

20,000

86

5.0
4.0

3.2

200

小・中

25,000

4.6

500

※文科省調査における「不足」の定義は、(義務標準法等に基づき算定される教職員定数を上回る分を含めた)
各教育委員会が配置することとしている教師数(B)に対する過不足。なお、上記は特別支援学校を含まない。

◆年齢別教員数(令和4年度)

4.4

4.2

2000 2010 2020 2030 2040 2050

 足元の有効求人倍率も、介護サービス職:
3.7倍、保育士等:3.0倍など、人手不足
の状況(全職種:1.3倍、令和4年度)
 GIGAスクールの「1人1台端末」で負担感が
増えたと回答した教員は約6割
(教育新聞、令和4年4月)

 民間企業においては、例えば以下のような取組
・ 時短営業店の拡大、セルフレジの導入(コンビニ、飲食)
・ (複数社による)共同運航、ダイヤの見直し、「連接バス」の導入(交通)

・ 中途採用の拡大、週休3日/4日制の導入、支店の統廃合(金融)
・ タブレット端末による授業(学習塾)