令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (96 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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農産品の生産状況とセーフティネットとの関係
○ 品目別のセーフティネット制度の支払状況と各品目の生産状況を対比してみると、需要に対して過剰な生産が生じ
た結果、その品目に対応するセーフティネットの支払金額が増加している関係が見て取れる。
○ ナラシ対策では、過剰な主食用米の生産により在庫が増加して米価が下落すると、その補填として支払が増加。また、
野菜価格安定対策では、毎年、特定の品目で支払いが発生しており、気象の影響等があるものの、結果的に近年は供
給計画が需要量を上回っている状況。
⇒ セーフティネットは本来、「需要に応じた生産」が適切に機能した上で、それでもなお農業者が避けられないような収入減
少を補填することを意図した仕組みであるが、足元の状況をみると必ずしも意図した結果とはなっていない。今後、セーフ
ティネットのあり方を考えていく際には、こうした側面を踏まえて議論を進める必要。
1.ナラシ対策の支払金額と米価との関係
ナラシ対策
支払額
(億円)
ナラシ対策支払額
600
米価(相対取引価格平均)
15,716
516
500
14,341
15,595
13,175
14,529
18,000
13,849
12,804
15,688
14,307
12,000
332
10,000
300
8,000
0
184
179
200
100
16,000
14,000
397
400
11,967
米価
(円/玄米60
㎏税込)
54
47
69
49
4
H25
H26
H27
H28
H29
H30
R元
R2
R3
R4
2.指定野菜価格安定対策(支払金額)の推移
(億円)
250
レタス
200
150
100
50
0
キャベツ
トマト
その他
193.0
187.3
157.1
58.5
98.1
68.7
46.1
31.5
25.0
22.4
23.0
毎年、特定の品目で一定程度
の支払いが発生している。
24.2
43.0
38.3
58.4
H30
R1
R2
(出所)農林水産省資料から財務省作成
159.9
78.0
92.9
27.5
22.0
32.3
29.8
19.2
15.9
28.0
R3
R4
3.産地における需要に応じた生産状況(夏秋キャベツの例)
(単位:t)
6,000
H30年産
R元年産
R2年産
R3年産
R4年産
4,000
供給計画
196,535
196,465
196,580
197,310
195,620
2,000
出荷実績
190,912
187,500
170,306
181,312
180,369
緊急需給調整※
ー
ー
ー
14,245
14,226
0
(注)相対取引価格は、通年平均価格(当該年産の出回り~翌年10月(R4年産はR5年6月までの速報値))
(出所)農林水産省資料から財務省作成
令和5年産の供給計画は、産地において見直しが行われた結果、189,650t。
※ 緊急需給調整:指定野菜の価格が著しく低下した場合に行う出荷抑制や市場隔離などの出荷調整。
(出所)農林水産省資料から財務省作成