令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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○ 防衛装備庁は、効果的かつ効率的な運用及び維持を可能とする最適な装備品の取得を実現するため、一定の基
準以上の装備品について、構想から廃棄に至るライフサイクルコスト(LCC)を一貫して管理する、プロジェクト管理
を行うこととされている。防衛力整備計画においても、「研究開発を含む装備品のライフサイクルを通じたプロジェクト管
理の強化等によるコストの削減に努め、費用対効果の向上を図る」とされている。
○ 他方、LCCを通じたプロジェクト管理の現状をみると、装備品量産時の量産単価、運用時の維持経費が上昇してい
る装備品が多く、LCCの削減の成果は十分ではない。また、米国のようにプロジェクトを中止した事例はない。
○ LCCの上昇要因として、
• 装備品の開発・選定時においては、量産・運用も含めたLCCの算出ができていない場合が多い、
• 開発時に、独自仕様の多さや、部品に汎用品を選定する工夫が徹底されていないこと等により、スケールメリッ
トが働くはずの量産時に価格が低減しない、あるいは経費が増加する
• 装備品の開発・選定時では想定できなかった運用段階での機能・仕様の変更が多い、
• 故障の多発など、整備所要の増加による補用品調達費等の増
等がある。
<LCCが増加し続けている装備品の具体例>
装備品名
<プロジェクト管理の見直し等の基準>
LCC上昇の状況(H27→R5※)
輸送機C-2
19,326億円(補正前)+21%
22,458億円(補正後) +4%
23,346億円
哨戒機P-1
32,182億円(補正前)+27%
37,548億円(補正後) +9%
40,907億円
SH-60K
能力向上型
+24%
11,020億円(補正前)
11,607億円(補正後) +7%
12,422億円
UH-2
3,993億円(補正前)+41%
4,880億円(補正後)+15%
5,627億円
(注1)各装備品毎、H27年度の当初ベースライン(補正前、補正後)とR5年度見積もりラインを比較するもの。
(注2)ベースラインの補正:見直し基準等に達しているかの判断のために最新のLCC(年度見積ライン)と
ベースラインを比較する際、ベースライン設定後に生じた為替や物価等の変動をベースラインに加味すること。
防衛省作成資料