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【参考報告書2】(2)福祉用具貸与価格の適正化に関する調査研究事業(報告書案)[11.0MB] (154 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56824.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第246回 4/14)《厚生労働省》
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6. 調査結果概要
【上限価格の見直しによる貸与価格・取扱い商品の見直しの状況】


貸与価格の上限を超えた品目の有無では、「有」と回答した事業所が 76.2%だった。「有」と回答し
た事業所のうち、貸与価格の上限見直しを理由に実施した内容として、取扱い商品の見直しについ
ては、
「取扱い商品の見直しは実施していない」が 67.3%だった。
(図表 222)



貸与価格の上限を超えた商品の有無(種目別)では、
「手すり」で 86.1%、
「車いす」で 83.5%の順
に多かった。
(図表 225)

【経営への影響】


令和6年4月からの貸与価格の上限見直しによる経営への影響について、福祉用具貸与に関する収
益は「減少した」と回答した事業所が最も多く 62.0%だった。その理由としては「上限見直しによ
り貸与価格を下げた商品が多いため」が 82.8%と最も多く、次いで「利用者数が減少しているため」
が 31.3%だった。
(図表 258、図表 261)



「収益が増加した」と回答した事業所は 7.2%であり、その理由は「利用者数が増加しているため」
が 92.3%と最も多かった。これは、貸与価格を下げたことで収益は減少するものの、福祉用具貸与
全体の受給者数が増加しているため、事業所によっては新規利用者へのサービス提供により売上を
確保できたためと考えられる。
(図表 258、図表 260)



事業における諸経費の変化として、令和3年4月の実績を基準とした令和6年4月の実績について
回答を得た。増加の回答が多かった諸経費は、
「水道光熱費の変化」、
「通信運搬費の変化」、
「人件費
の変化(事務職員等、全てを含む)
」の順に多く、全体の5割以上の事業所が「1~3%未満増加」
~「5%以上増加」と回答した。特に「人件費の変化(事務職員等、全てを含む)」では、
「5%以上
増加」と回答した事業所が 28.0%と最も多かった。
「概ね変化なし(1%未満増加~1%未満減少)

の回答も多くみられるが、減少の回答をした事業所は1割未満であった。
(図表 262)

【価格交渉の実施状況】


仕入先との価格交渉については、
「実施した」と回答した事業所は 37.9%であり、令和3年度調査
(20.0%)から 17.9 ポイント増加した。
(図表 232)



委託先(レンタル卸等)との価格交渉については、
「実施した」と回答した事業所は 52.4%であり、
令和3年度調査(36.5%)から 15.9 ポイント増加した。
(図表 235)



委託先(レンタル卸等)の利用比率の見直しについては、「利用比率を上げた」が 47.2%、
「利用比
率を下げた」が 30.8%だった。
(図表 236)



委託先(レンタル卸等)の利用比率の変化を見ると、
「3~10 割未満」が 24.3%であり、令和3年度
調査(21.8%)から 2.5%増加した。また、
「3割」未満および「10 割」と回答した事業所はほぼ変
化はなかった。
(図表 213)

【福祉用具貸与事業所の事務負担】


貸与価格の見直しを理由に事業所内で実施した事務作業は、多い順に「介護支援専門員への貸与価
格変更に関する説明の実施」
(88.2%)

「介護支援専門員への貸与価格変更に関する説明文書の作成」

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