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資料 令和5年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(案) (25 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-134.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(2/20)《総務省》
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オンライン資格確認等システムから傷病者の医療情報等を閲覧するに際し、オ
ン資(Web 画面)を改修して活用する場合、オン資(Web 画面)を利用できる OS
が限定的となっているため、各消防本部が本システムを導入するにあたり、新規
端末の配備が必要となる。一方で、推奨 OS であればサポート対象となるため、
端末のセキュリティパッチの適応や、アプリケーションソフトの更新等は医療保
険情報提供等実施機関にて実施されるため、セキュリティ面での利点は大きい。
要配慮個人情報である傷病者の医療情報等を扱う本システムにおいては、セキュ
リティ対策は非常に重要な観点であることから、救急隊閲覧用端末については、
オン資(Web 画面)を利用できる OS が搭載されているタブレット端末とする方
針とした。
なお、オンライン資格確認等システムを現状利用できる実施機関は医療機関等
に限定されていることから、現在の閲覧用端末の仕様はノート PC 及びデスクト
ップ PC を想定したものとなっている。救急隊がオン資(Web 画面)を活用してオ
ンライン資格確認等システムから傷病者の医療情報を閲覧するにあたっては、タ
ブレット端末を使用することとなるため、屋外において、タブレット端末で医療
情報を閲覧する場合の課題等は、今後も継続して検討する必要がある。

令和4年度の実証実験は、汎用カードリーダー及び顔認証付カードリーダーを
用いて行った。各カードリーダーの本人確認方法等については図表1-10 のと
おりである。実証実験実施後に各消防本部へのヒアリング調査を実施した結果、
参加した全ての消防本部において汎用カードリーダーの方が利用しやすいとの
意見があった。理由として、顔認証付カードリーダーと違い、電源供給の必要が
無いため屋外での使用も可能なこと、救急隊員がマイナンバーカードの券面写真
と顔が一致していることを目視で確認するため、傷病者の操作が不要であり、傷
病者の負担軽減に繋がることなどであった。
一方で、同意取得に関しては、汎用カードリーダーの場合は、情報閲覧に係る
本人同意を書面により取得していたため、傷病者に自筆による署名を求めていた
が、顔認証付カードリーダーであれば本人確認から同意取得までの一連の操作を
カードリーダー内で電子的に完結することができるため、顔認証付カードリーダ
ーの方が優れていた。
しかし、システム運用後の同意取得については口頭同意とする方針であること
から、書面による同意取得は不要となる。また、救急業務では、救急車外におけ
る現場での活用が想定されることからも、カードリーダーについては、汎用カー
ドリーダーに統一して活用することとした(図表1-10)。

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