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資料 令和5年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(案) (27 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-134.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(2/20)《総務省》
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図表1-11

閲覧プロセスの全体像

閲覧する医療情報等について、令和4年度実証実験のアンケート調査では、消
防本部において有益性がある情報は「既往症」、
「診療情報」

「薬剤情報」という
結果であった。医療機関においては、「既往症」や「薬剤情報」は搬送後の治療
に有用性が高いという意見が多かった。また、医療機関が傷病者の受入れ時に感
じている課題として、救急隊ごとに伝達される情報量や内容に差があること、情
報聴取に時間がかかること、実際の既往症等と聴取した内容が違うことがあるこ
となどが挙げられた。このような課題の解決を図るためは、救急隊からの情報量
や内容が過不足なく均一であり、医療機関が把握する情報と統一であることが求
められる。これらの意見を踏まえ、救急隊が求める情報をより迅速に確認できる
よう、閲覧画面の構成等の検討を進めてきたところである。
厚生労働省において、令和6年 10 月から、オンライン資格確認等システムで
運用が開始予定とされている救急時医療情報閲覧では、現行のオンライン資格確
認等システムで通常表示可能な診療・薬剤情報等に加え、患者の基本情報・医療
情報等が集約された救急用サマリーの閲覧が可能となる。救急時において、救急
用サマリーを閲覧することによって、意識障害等の同意取得困難な患者に対して、
薬剤情報や手術情報等のレセプトに基づく医療情報を閲覧し、迅速かつ適切な検
査・治療等に活用できるようになる(図表1-12)。
この救急用サマリーは、救急時に医師が求める医療情報等が集約されたもので
あるため、救急隊が同様の情報を閲覧することで、情報量や内容が過不足なく均
一で、統一された医療情報等を医師に伝達することが可能となることから、救急
用サマリーを閲覧できるようにする方針とすることとした。

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