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資料 令和5年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(案) (74 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-134.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(2/20)《総務省》
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【B 本部】現場到着時間や活動時間等の状況を勘案し、救急隊の増隊に繋げた取組
消防力の整備指針における救急自動車の配置基準のうち、高齢化の状況と救急業務の
出動の状況について、データを解析し、計画的に救急隊を増隊することとしたものであ
る。
一般的に、心肺停止後5分を超えると、救命率が相当低くなると言われているため、
救急隊の出動から現場到着までの時間(以下「現場到着時間」という。)が遅延するこ
とがないよう、救急車を配備してきた。しかし、令和3年は、新型コロナウイルス感染
症の影響を受け、救急隊の現場活動時間が延伸したことに伴い、現場到着時間の遅延傾
向が認められた。加えて、救急隊1隊あたりの出動件数が多く、救急隊員の労務管理の
点でも大きな課題となっていた。
そこで、令和4年から、救急出動した 1 件1件の活動時間も考慮した指標を用い、併
せて市の人口の将来予測、年齢層ごとの救急要請率等を分析し、今後必要とされる救急
隊数を算出し、実際に増隊につながった(図表3-9)。
なお、救急隊の増隊に加えて、消火隊を一時的に救急隊として運用し、救急活動体制
の強化を図る取組も進めている。
図表3-9 B 本部の取組の詳細
<手順1> 増隊の必要性を踏まえた指標の設定
・ 現場到着時間の延伸を踏まえ「現場到着時間5分」を指標とする。
・ 救急隊の活動時間の延伸を踏まえ「活動時間総和(救急出動件数×救急隊の
活動時間)
」を指標とする。
<手順2> 救急隊1隊あたりの活動時間総和の上限値の算出
過去 10 年の各年の「救急隊1隊あたりの活動時間総和(平均値)
」を縦軸に、
「現場到着時間(平均値)
」を横軸にプロットした図から近似曲線を作成し、
現場到着時間が5分となる位置から近似曲線に交わる位置を活動時間総和の
上限値とする。

<手順3> 救急隊1隊あたりの活動時間総和の予測値の算出
市の人口の将来予測、年齢層ごとの救急要請率の推移(3段階)、救急隊の活動
時間(実績)から、将来(例えば令和7年)の活動時間総和の予測値を算出する。

<手順4> 救急隊の必要隊数の算出
手順3で算出した救急隊1隊あたりの活動時間総和の予測値(例えば令和7年
中位)を、手順2で算出した救急隊1隊あたりの活動時間総和の上限値で割ることで、
救急隊の必要隊数を算出する。

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