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参考資料1 自治体から連絡のあった疾患に関する新旧の診断基準及び臨床調査個人票 (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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Definite を対象とする。
1.主要項目
(1)主症状
脱水の所見を認めない。
(2)検査所見
①低ナトリウム血症:血清ナトリウム濃度は 135mEq/L を下回る。
②血漿バゾプレシン値:血清ナトリウムが 135mEq/L 未満で、血漿バゾプレシン値が測定感度以上であ
る。
③低浸透圧血症:血漿浸透圧は 280mOsm/kg を下回る。
④高張尿:尿浸透圧は 300mOsm/kg を上回る。
⑤ナトリウム利尿の持続:尿中ナトリウム濃度は 20mEq/L 以上である。
⑥腎機能正常:血清クレアチニンは 1.2mg/dL 以下である。
⑦副腎皮質機能正常:早朝空腹時の血清コルチゾールは6µg/dL 以上である。
2.参考事項
(1)血漿レニン活性は5ng/mL/h 以下であることが多い。
(2)血清尿酸値は5mg/dL 以下であることが多い。
(3)水分摂取を制限すると脱水が進行することなく低ナトリウム血症が改善する。
3.鑑別診断
(1)細胞外液量の過剰な低ナトリウム血症:心不全、肝硬変の腹水貯留時、ネフローゼ症候群
(2)ナトリウム漏出が著明な低ナトリウム血症:腎性ナトリウム喪失、下痢、嘔吐
(3)異所性 ADH 分泌腫瘍
4.診断のカテゴリー
Definite:(1)を満たし、かつ(2)①から⑦全ての項目を満たすもの