参考資料1 自治体から連絡のあった疾患に関する新旧の診断基準及び臨床調査個人票 (96 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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(注4)次のような状態においては、GH 分泌刺激試験において低反応を示すことがあるので注意を必要とす
る。
甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンによる適切な補充療法中に検査する。
中枢性尿崩症:DDAVP による治療中に検査する。
成長ホルモン分泌に影響を与える下記のような薬剤投与中:可能な限り投薬中止して検査する。
薬理量の糖質コルチコイド、α-遮断薬、β-刺激薬、抗ドパミン作動薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗コ
リン作動薬、抗セロトニン作動薬、抗エストロゲン薬
高齢者、肥満者、中枢神経疾患やうつ病に罹患した患者
(注5)現在の GH 測定キットはリコンビナント GH に準拠した標準品を用いている。しかし、キットにより GH
値が異なるため、成長科学協会のキットごとの補正式で補正した GH 値で診断する。
(注6)栄養障害、肝障害、コントロール不良な糖尿病、甲状腺機能低下症など他の原因による血中濃度の
低下がありうる。
(注7)重症型以外の成人 GH 分泌不全症を診断できる GHRP-2 負荷試験の血清(血漿)GH 基準値はまだ
定まっていない。
(附1)下垂体性小人症、下垂体性低身長症又は GH 分泌不全性低身長症と診断されて GH 投与による治
療歴があるものでも、成人において GH 分泌刺激試験に正常な反応を示すことがあるので再度検査が
必要である。
(附2)成人において GH 単独欠損症を診断する場合には、2種類以上の GH 分泌刺激試験において、基準
を満たす必要がある。
(附3)18 歳未満であっても骨成熟が完了して成人身長に到達している場合に本手引きの診断基準に適合
する症例では、本疾患の病態は既に始まっている可能性が考えられる。
E.プロラクチン(PRL)分泌低下症
1.主要項目
(1)主症候
産褥期の乳汁分泌低下
(2)検査所見
①血中 PRL 基礎値の低下(複数回測定し、いずれも 1.5ng/mL 未満であることを確認する。)。
②TRH 負荷試験。TRH 負荷(200~500µg 静注)に対する血中 PRL の反応性の低下又は欠如を認める。
2.診断基準(「Definite」)
1(1)と(2)を満たす。
<重症度分類>