規制改革推進に関する答申(案) (49 ページ)
出典
公開元URL | https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/committee/220527/agenda.html |
出典情報 | 規制改革推進会議(第13回 5/27)《内閣府》 |
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【a:令和4年措置、b:令和4年度措置、c,d:令和4年度検討開始】
<基本的考え方>
今後、更なる職業人生の長期化が見込まれる中、働き手である個人が、自身の
長期的なキャリア形成について主体的に考え、取り組むことができるようにする
環境整備が重要となっている。
個人の学び・学び直しの意欲を高め、自律的・主体的なキャリア形成につなげ
るためには、企業において従業員に求められる能力・スキルが明確化され、また、
個人が身に付けた能力・スキルが適切に評価されることが必要である。
また、個人が長期的なキャリア形成について検討し、意思決定するに当たり、
適切なキャリアコンサルティングを受けることは大変重要であり、キャリアコン
サルタントに求められる役割は今後より重要となってくる。そのため、キャリア
コンサルタント全体の質の向上を図り、職業人生の様々なステージにおいてキャ
リアコンサルティングが活用されるようにする環境整備が必要である。
さらに、雇用保険制度において実施している教育訓練給付制度は、働く方々の
主体的な能力開発やキャリア形成を支援するものであるが、今後、個人が継続的
な学び・学び直しを行うことを一層支援する観点などを踏まえ、制度がより使い
やすいものとなるよう必要な措置について検討する必要がある。
加えて、現在、国により行われている能力開発やキャリア形成支援に関する各
種制度は、雇用保険制度が基盤となっており、非正規雇用やフリーランス、起業
を志す人など雇用保険の被保険者とならない働き方を選択する人が支援の対象
となっていない。働き方が多様化する中で、これらの多様な働き手への支援につ
いて、現行制度の枠にとらわれず広くその在り方を検討することが必要である。
以上の基本的考え方に基づき、以下の措置を講ずるべきである。
<実施事項>
a 厚生労働省は、個人の能力開発・キャリア形成の目標が明確となるよう、各
企業で職務に必要な能力・スキル等が明確化されることを求めるとともに、個
人の学び・学び直しにより身に付けた能力・スキルについて適切な評価を行う
ことが望ましい旨を示した社会人の職業に関する学び・学び直しを促進するた
めのガイドラインを策定し、企業におけるこれらの取組を推進する。
b 厚生労働省は、キャリアコンサルタントの質の向上に向けて、中長期的なキ
ャリア形成を支援するためのキャリアコンサルタント向けの研修を実施して
いるところ、個人が自身の長期的なキャリアパスについてのビジョンを持てる
ようなキャリアコンサルティングが着実に実施され、企業における活用が普及
するよう、必要な措置を講ずる。
c 厚生労働省は、教育訓練給付制度について、雇用保険制度で実施している趣
旨や給付の効果、受給者のニーズ等を踏まえ、必要な検証・検討を行う。
d 厚生労働省は、これまで雇用保険制度においてキャリア形成支援施策を行っ
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