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デジタル田園都市国家構想基本方針(案) (6 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai8/gijisidai.html
出典情報 デジタル田園都市国家構想実現会議(第8回 6/1)《内閣官房》
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まで広げ、根付かせるための取組を強力に推進することにより、地方活性化の取組
を一層高度かつ効率的に進めることが可能となる。また、地方へのアクセス利便性
向上に資する高速かつ安定的な交通インフラの整備も併せて進め、地方活性化を図
る。
本構想を通じて、暮らす場所、年齢、性別にかかわらずあらゆる国民が、それぞ
れのライフスタイルやニーズに合ったゆとりと安心を兼ね備えた心豊かな暮らしを
営むことができ、地方における仕事や暮らしの向上に資する新たなサービスの創出、
持続可能性の向上、Well-being の増大等を通じてデジタル化の恩恵を国民や事業者
が享受できる社会、いわば「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」を目
指す。これにより、「集中から分散へ」という考え方の下、東京圏への過度の一極集
中の是正や多極化を図り、地方から全国へと、ボトムアップの成長を目指すデジタ
ル田園都市国家構想を力強く推進していくことが今こそ必要である。また、自然災
じん
害や感染症等の事態に対して強 靱 な社会を実現し、さらには、緊迫する国際情勢の
下、国民生活に不可欠な物資である食料やエネルギーの供給源としての地方をしっ
かり維持・発展させる。
3.取組の前提
デジタル田園都市国家構想はデジタル基盤が整備された都市のみ対象とするもの
ではない。むしろ、過疎化、高齢化の課題先進地である地方においてこそ、デジタ
ル技術を活用し社会課題の解決を図っていく必要があり、全国津々浦々で本構想が
実現されることが重要である。全国各地において、2.で掲げたような社会の姿を
実現し、地方の活力を高め、心豊かな暮らしを実現するため、地理的条件、人口構
成や地域産業の状況など地域それぞれの実情に応じて、解決すべき課題を整理し、
デジタル技術を活用することで、地域の魅力を向上させていくことが求められてい
る。
【デジタルの力を活用する意義】
我が国においてデジタル技術の利活用は一定程度浸透しているが、海外と比べれ
ばまだ大きな差があり、国内でも地域間格差が残されている。
距離の壁を越えて、多様で創造的な付加価値の提供を可能とする、デジタル技術
本来のポテンシャルを発揮していくチャンスは、地方にこそ存在している。例えば、
地方の人口密度の低さは、サービス業の展開にとって大きなボトルネックとなるが、
デジタル技術を活用すれば、こうした課題の解決も期待される。また、都市部に先
んじて進む少子高齢化は、裏を返せば、デジタル起点の成長の芽の宝庫であるとも
言える。さらに、観光・農業などの地方の魅力を高める地域資産も、デジタル技術
を活用すれば、リモートワークや、インターネットを通じた国境を越えたアピール
等により、更に高い付加価値を得ることができる。
なにより、都会の暮らしや、大企業における働き方は、多様性ある暮らしや様々
なビジネスにチャレンジしたい創造的な人材にとって、閉塞感のある空間になって

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