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提案書14(2601頁~2800頁) (122 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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申請技術名:腓骨神経ブロック

《医療技術の概要》
以前はランドマーク法や神経刺激法が用いられていたが,現在は
超音波ガイド下での施行が推奨される。
腓骨神経ブロックの手技
腓骨神経を遠位でブロックする際は浅腓骨神経ブロックと深腓骨
神経ブロックが行われる。
浅腓骨神経ブロック
下腿前面の外側に長軸方向に対して垂直にプローブを当てる。外
果直上レベルから下腿中央部レベルまで長趾伸筋に沿ってプロー
ブをスライドさせ,短腓骨筋と長趾伸筋の間の筋膜上に低エコー
性の楕円形の構造が確認できる。
これを頭側へ走査して長趾伸筋内の深部へ入っていくのが確認で
きれば,浅腓骨神経と確定できるが,実際のブロックは皮下に出
てきた浅層で局所麻酔薬を投与する。
深腓骨神経ブロック
リニアプローブを足関節前面に当てると,脛骨表面上に前脛骨動
脈と前脛骨静脈が併走しており,前脛骨動脈に隣接した深腓骨神
経を確認し局所麻酔薬を投与する。

申請団体名:日本ペインクリニック学会
《対象疾患》
趾や足部の手術,術後疼痛,趾や足背部の疼痛

《有効性》
ランドマーク法が主流であった頃は坐骨神経ブロックを行うことが多かった
が神経遮断される領域が広く運動機能が障害されるため患者の負担も大き
かった。近年超音波ガイド下での神経ブロックが主流になると分枝した神経
を個別にブロックできるようになり運動機能を温存できるようになった。選
択的な腓骨神経ブロックは神経遮断領域が限定されているため運動機能を温
存することが可能であり早期の離床やリハビリテーションの開始を行うこと
ができる。そのため入院期間短縮など医療費の削減につながることが予想さ
れる。
また脛骨神経ブロック,深腓骨神経ブロック,浅腓骨神経ブロック,伏在神
経ブロック,腓腹神経ブロックで構成されるアンクルブロックを行うことで
足部の手術が可能であり術後鎮痛にも有用である。
《既存治療との比較》
1)L100 神経ブロック(局所麻酔薬剤又はボツリヌス毒素使用)
坐骨神経ブロック
運動神経ブロックの領域が広く離床やリハビリテーション開始の妨
げになっている。
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